ゴッホについてのメモ。
- 作者: 向田直幹,匠秀夫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1990/11/01
- メディア: 単行本
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その中で、現在、開催中の作品の目玉とも言える「アルルの寝室」について興味深いエピソードが記載されていたので紹介しておこう。
有名な日本人コレクター松方幸次郎が(中略)アルル時代の代表作「ゴッホのアルルの寝室」を買っていた。しかし、 彼がこの作品をふくめて、パリで買った作品を日本に持ち帰ろうとした際(大正13年)、日本税関は、美術品を瀟洒品とみなして、10割という高率の関税を課すことにしたためパリにとどめているうちに、第二次大戦になり、敵国財産として、フランス政府に没収されてしまった。
というように、日本と深いかかわりを持った作品なのですね。
また、今回のゴッホ展では、上記のような因縁を持つ「アルルの寝室」が再現されているとともに、モニターで立体的に表示されています。