今月は、大きい本を二冊買う予定。大きいとは、価格とボリューム双方が大きいのこと。
まずはコチラ。
832ページ(!)なり。なにしろ百鬼夜行シリーズ17年ぶりの新作だ。14日発売だ。つぎはコチラ。
488ページなり。先般他界された目黒考二(北上次郎)氏の追悼作品集。24日発売。ーーー
追悼。
この一年は、私にとっても他の人たちにとっても、まったく厄の年だった(過去形になることを祈りたい)。追悼関係の書籍をだいぶ購入した。
西村賢太氏。
「本の雑誌」追悼号。なにしろ藤澤清造全集見本刷のド迫力。西村氏は、小説や随筆といった優れた功績を残しているけど、皮肉なことに小説家デビュー前、清造全集の刊行に心血を注いでいたこの頃が全盛だったと思う。大江健三郎氏。
「ユリイカ」追悼号。正直、この書籍はクエスチョンだった。氏とジャワ島に行った思い出とかなぜか三島由紀夫論を延々と書いている人とかクエスチョン。やはり原典にあたるべしということで読んでいる。原尞氏。
「ミステリマガジン」追悼号。自伝風の講演録とか作品ガイドとか。まだ全部は読んでいない。過去に書いた。
書評:原尞「愚か者死すべし」~ハードボイルドの極致を堪能しようぜ! : けろやん。焼き芋。
なんというか流れを整理すると、2004年に9年ぶりの新作(上記エントリ)登場後、14年後(!)の2018年に遺作となった作品を刊行するという悠久の作家だった。
野田知佑氏。
追悼号はとくに探さなかったけど、下記の作品をあらためて読み返そうと思っている。
本当に厄な一年。もうおしまいにして欲しいな。
(本稿以上)