読了日:2021年2月28日(日)
<感想>
表題作「苦役列車」で芥川賞受賞(2011年1月17日)。
本作は、ほかの西村作品に比べても、主人公があまりにもみじめすぎて、読んでいて苦しくなった。
併録の「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」は、地味ながら佳作。
私小説にしがみつく西村の思いの吐露。このテーマの作はあまりないのではないか。
ある意味、好対照の作品を収録した作品集。
評価:4/5
<ツイッターのリード文>
おはようございます。
西村氏の作品の中でもヘビーな部類で、読むのが少し辛くなりました。
しかし、併録の作品はすっきりとした味わいの良品です。
こちらはおすすめです。
(本稿以上)