けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

加藤忠史「双極性障害」(ちくま新書)

読了日:2021年2月23日(火)

<感想>
双極性障害の研究成果についての報告が中心。

薬、症例、病気のメカニズムなどについて詳しく語られている。

薬については、双極性障害の基本薬は、リーマス(炭酸リチウム)であるということを繰り返し主張。

また、薬に関して重要な語りもある。以下引用。

双極性障害うつ状態うつ病うつ状態に対する薬は違うのです。大まかに述べますと、うつ病うつ状態には抗うつ薬を処方します。しかし、双極Ⅰ、Ⅱ型障害のうつ状態には、抗うつ薬は効きにくく、躁転を誘発する場合があるので注意が必要です。
(太字化は引用者)

私の経験上、双極性障害うつ状態に際して、抗うつ剤の処方を禁忌とする医師は多い。これが苦しいんだ。

さて。

全体として「病気にどう対処するか?」という患者がもっとも知りたい点については、ほとんど触れられておらず残念。

評価:3/5

(本稿以上)