久しぶりにSF小説を読んだ。
造物主(ライフメーカー)の掟 (創元SF文庫 (663-7))
- 作者: ジェイムズ・P・ホーガン,小隅黎
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1985/09/08
- メディア: 文庫
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これに自称超能力者な詐欺師が出て来て、この辺りの手口については一通りの解説がある。この詐欺師がなかなか…ああ、興味のある方は読んで下さい。ホーガンの初期の方の長編としては一番とは言いがたい作品だが、十分に面白いですから。
引用した文章。どこがどうとは書きませんが、本書を読了して改めて読んでみると、唸らされる上手さです。いや、お世辞じゃなくてね。それが、なんなのかは、本書を読んでのお楽しみ。
−−−
さて、ジェイムズ・P・ホーガンと言えば、苦い思い出がある。彼の代表作「星を継ぐもの」。これは、巷間にて、ハードSFの傑作と言われ、ミステリ小説愛好家からも絶賛されている小説である。
で、私は「SFは苦手なんだけど、ミステリ風味とも言われているし読んでみようかな!」と決意して読んだのだが、話が良く分らなかった。一つ言い訳をすると、同書を読み始めた状況も悪い。
飲み会の帰りに電車で寝過ごし、遠方に運ばれた私が、朝までの時間を過ごすために所持していたのが、同書であった。すなわち、酔いの残る酔眼で読み始め、さっぱりノレないままに中盤まで読み進み、晴れて爽やかな頭で読み終えたと言えども、グチャグチャの細切れ状態。
・・・という挫折のトラウマに襲われていたジェイムズ・P・ホーガン。しかし、本書「造物主の掟」は、スラスラと頭に入り、非常に面白かった。
「訳者あとがき」を読むと、
本書は、ジェイムズ・P・ホーガン氏の八冊目の長編Code of the Lifemakerの全訳である。出版は1983年6月。
1983年。ちょうど四半世紀前、ということは、SF小説の世界では「古典」の部類になるのかな?と思ったのだけど、本書の「プロローグ」に、コンピュータ制御での自動工場建設の話が出てくる。
その逸話は、非常に現代的、というか、とても身近なものに感じられ、正直、怖ろしい。この凄まじいとも言える「プロローグ」で幕が上がり、心沸き立つ物語が始まります。
・・・感想文になっていないけれども、以上。
■追記
感想文(書評)として、ご参考までに。
http://www5a.biglobe.ne.jp/~sakatam/book/r100.html#lifemaker
上手くまとまっているなあ・・・。