finalventさんに構ってもらえたYO!
kerodon 2009/05/09 09:29
こんにちは。
>昔の辞書が捨てられないんだよな。
岩波英和辞典とかですかね?
ともあれ私も辞書類は捨てられないです。
言葉に祟られそうで(これは本気で思っています)
と問いかけたところ、
finalvent 2009/05/09 10:38
kerodonさん、ども。そう、ずばり。時代の思いとかも残ってしまって。
「そう、ずばり。」だってさ!エヘヘヘ。ちなみに岩波英和辞典について書かれたモノを探しにネット探索の旅に出たところ、
田中菊雄と『岩波英和辞典』
http://www.ma-santa.com/2006/09/post_3.html現在出版されている英和辞典では「歴史(的)原則」に基づいて編まれたものはありません。現在どころか、日本で「歴史(的)原則」で作られた英和辞典は一冊のみ。それが『岩波英和辞典』。
と紹介されているように、すごい辞書なんです。でも、追随がないということは、学習者が第一に求めるのは、頻度順に訳が並べられたものということなんでしょうね。しかし、最近の英和辞典は、気が利いていて、重要単語については、その原義は記されているようです。
さて、そんなこんなで、私の好きな英和辞書を紹介していきたいと思います。今回は、
- 作者: 八木克正
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2004/01/01
- メディア: 単行本
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(4)古い情報・誤った情報の排除
本辞典は、最新の現代英語の生のデータとその分析に基づいて作られた英和辞典です。過去一世紀半の間に我が国で蓄積されてきた英語についての情報の中には、すでに廃れしまった語義や用法を特別の指示もなく数多く残していたり、誤った部分が少なからずあるということが指摘されています。本辞典は、今日までの英和辞典が無批判に引き継いできたこのような古い情報を、極力排除しました。
ということで、冒頭で話題にした岩波英和辞典が、語義の「歴史原則」に則って編纂されているのと、対極の方法に基づいて編纂されているようです。
そして、なによりも本辞書を特徴付けているのは、単語の語根が、囲み記事で記載されているのです。例えば、fluentという単語を調べてみましょう。
<語根> FLU 流れる
fluent 流れるような →流暢な
fuid 流れている →流動体
(略)
influenza (星から地球の中に流れ込むもの) →インフルエンざ
superfluous 上に流れている →余分な
どうです?fluという語根から、幾つもの単語が覚えられますね。このように、重要な語根がたくさん例示されています。
ところで、今、社会で問題になっているinfluenzaですが、
星から地球に流れ込むもの
んんん?宇宙からの攻撃でしょうかね?ちょっと大げさじゃないかな、ということでinfluenzaを調べてみました。
influenza
イタリア語、原義は「星の影響」。1743年に世界的に流行したイタリア風邪の際に英語化
おお、そのような由来があったのですね!!
他にも紹介したい言葉がたくさんありますが、書き出すとキリがなくなるのでこの辺で。