批判ではなく感想文。このエントリは、前半をつらつらと書きながら、脳裏をかすめていた後半を書いたエントリと思われる。そして、その結語*1は、
だがネットの広告費と対価が見合う市場はロングテール的に存在しているなら、現状よりもう少しブログやネットへカネの流れが起きてもよさそうだ。
となる。
なんか「貧しい」なあ、って思った。いや、もちろんfinalvent氏が、第三者的な視点で、ブログやネットへのカネの流れが云々と述べていることは理解できる。しかし、読者は、
の右に掲げられている「アソシエイト・リスト」が、昨年末辺りから、変化していることに気が付いているだろうか?以前は、エントリで書評を書いた書籍の関連本であったと記憶している。例えば、
http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2006/09/post_cbd6.html
で、吉野裕子氏について触れたときは、吉野氏の本がずらりと並んでいたと思う。
ところが、現在の当該「アソシエイト・リスト」は、「web2.0など」と題して売れ筋本が羅列されている。売れ筋とは、価格的にもAmazon在庫の面においても売れ筋という意味だ。すなわち、前述、吉野氏の書籍は、発送までに1-2週間というAmazonに在庫が無く、取次在庫がほとんどであり、読者は購入を躊躇したであろう。また、吉野氏の本がweb2.0本より売れるとは思えない。
このようなブログにおいて、ブログへのカネの流れが云々と書かれると私は嫌な気持ちになる。どうせなら、時事ネタは無理かも知れないが、料理エントリや上記のような民俗学的エントリをまとめて、「極東ブログ」を書籍化したらどうだろうか?民俗学的エントリをまとめたら私は購入するし、客観的にみても、氏の宿敵?「きっこの日記」書籍版よりまともな本になると思う。
(本稿以上)
追記、18:47頃
「アソシエイト・リスト」が、「光文社文庫新訳」に替わっていた。行動が速いッス。
*1:結語の結語は、予防線でしょう。