けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 そろそろfinalventについて語ってみるかな。

私は、何処かで書いたと思うけれども、ブログの書き手(所謂ブロガー)ではなく、極論すればエントリ単体で考える。しかし、例外的によく読んでいるブログに対しては、書き手に対する感情、というか先入観が入り込んでしまい、「エントリ単体思考」を押しのけてしまう。

でまあ、私の「エントリ単体思考」をぶっ壊す最右翼がfinalvent氏であるわけで。もちろん、所謂「ことのは問題」における氏の言説は、私には相容れないものだったから*1、この部分に関しては、「エントリ単体思考」が正常に機能しており、罵倒を繰り返してきた。

しかし、当該問題以外の部分に関して、楽しくブログを書かれている氏に対して、酷いエントリを書いてしまったなあ、と思うところもある。例えば、

http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20070407/1175920948

この辺り。

しかし、この期に及んで、言い訳するわけではないが、「不味そうだ」と思った私の感情は、煽りのための嘘でもなく、「春キャベツは炒めないほうがいい」というのも私の真実なる感想である。ただ、前述のように、「酷いエントリを書いてしまったなあ」と、今は考えている。

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さて、finalvent氏を例にあげて、「ブログ」というものを考えてみたい。

http://finalvent.cocolog-nifty.com/fareastblog/2007/08/post_2e1c.html

このエントリ。はてブ至上主義者におかれては、「「9user」しかブックマークされてねえじゃん!(嘲笑)」と思われるかもしれない。私も、チンプンカンプンで、正直、ナニを書いているんだ?と呆然としたのも事実。しかし、分らずながら読んだ結果、はてブコメントに、

[finalvent]久しぶりに良いエントリ。これを起点にして、中東のことを勉強しよう。

てなことを書いた。

私の「良いエントリ」の基準。これは、書籍なんかの読み方で一般的に言われることだが、「知りたいなあ」と思うところに、例えば、雑誌の特集で、興味深く書かれていて、そこから少しずつ勉強したい、と思わせるエントリである。

その意味で、上記finalvent氏の中東問題について言及されたエントリを「良いなあ」と感じて、中東関係の入門書的な関連書籍を手に取ったりした。例えば、

イラン  世界の火薬庫 (光文社新書)

イラン 世界の火薬庫 (光文社新書)

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おそらく、ブログエントリに対するこのような接し方は、本来的なブログというツールの在り方とは、懸け離れていると思う。ブログとは、双方向なものであり、ブログの書き手Aがエントリを物す、それに対してBがより専門的な考察をエントリにしてAにTBを送る。

その拡散化により、例えば、「中東問題」という中心課題が精緻化されていくのが、一般的なブログ世界の理想系だろうと思う。

そして、Xという煽り屋(あるいはノイズ)が乱入して、「理想系」が破壊されるという危機が到来しても、拡散化の波は参加者を淘汰しながらも、浪波と継続して、一つの大系が出来上がる。

・・・というような理想系は稀有なことだとは思いますが、

http://pathfinder.g.hatena.ne.jp/jiangmin-alt/20070220

のリンク集で紹介されている「生産性論争」では、理想系に近づいていたのではないかな?

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しかし、私自身は、そんな「リンクの輪」に対して、批判的です。「やれ、フラットだ!」、「やれ、集合知だ!」と喧伝されても、じっくりと考えて、言葉に記し、他人に伝えるのは、極めて個人的所業であると考えているから。

*1:もちろん、私がバカであり氏の本筋を読めていなかった可能性もありますね。