- 作者: 沢史生
- 出版社/メーカー: 彩流社
- 発売日: 1990/06/01
- メディア: ハードカバー
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その後、http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20061230/1167429441で記した店で飯でも喰おうと思い立ち寄って、つらつらと「文學史」を読んだけど、芥川龍之介あたりに目を捕らわれて、泉鏡花の部分は読まなかった。
・・・で、ここまでは平凡な一日だった。しかし、大学のゼミの打ち上げっぽい団体客が大挙して来ると、凶暴男は切れかかるし、しかし、その組の幹事役の若い女性が可愛らしく、「おっちゃんよお、相手は客だぞ、お客さんは神様だと思わなければ駄目だぞ」と諫めて、女性の気を惹こうとしたが、彼女は聞いちゃあいない。
その後、こんな凶暴男がデデンとしている店にも常連というのはいるらしく、建築家の穏やかな男性と、蕎麦屋の暖簾を守って三代目の嫁さんがやってきて、私も混ぜられてしゃべる破目になった。三代目の嫁さんは、長男が店で修行をしながらも、結婚しないことが気になるらしく、私に恋愛感なんかを聞いてくる。そんなこと聞かれても困っちゃうよ。長男は、私と同い年らしい。
そんなこんなで、嫁さんと話をしているうちに、妙齢の常連客がやってきて、場が盛り上がったと思いきや、彼女、結構美人だと思うのだけど、ほろりと笑っても目が笑っていないのだ。あるいは、大変な人生を歩んできたのかも知れないな。思ったことは、わりと直ぐに口にしてしまう私だが、「目が笑わないね」とは言えなかった。
それほど飲んだつもりは無かったけれども、部屋に帰る途中で、購入したラックをガラガラガラと落としたりして、傷だらけのブツになってしまった。まあ、棚としての機能は壊れていないので、よしとしよう。