けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 居酒屋戦闘機_白黒からファジーへのリハビリ。

メモ。一回目(一日目)の終了後にテキストファイルに書き殴ったのを二回目(二日目)酋長後に、大幅改変したもの。ブログで公開する理由。正直、わからない・・・*1
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行きつけの飲み屋で働いた。

先日のラーメン屋に比べると(頭も含む)肉体的には怖ろしいほどに楽だった。お客さんが絶対的に少ないんだもん。ただ精神的には苦しかった。
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とりあえず開店したところで、5人様ご到着。いらっしゃいませ。挨拶は開店前の練習の甲斐があって大丈夫。御注文を承ります*2。料理の品が一つだけ分からず厨房に通すときに戸惑った。タコとナントカのカラシ和え
続いて2人様ご到着、いらっしゃいませ。熱燗!熱燗!でやけどしそうだったけど粗相なく対応できた。一人の方が杖をついていたので、強く「お気をつけておかえりください!これからもどうぞよろしくお願いします!」にっこり挨拶したら、嬉しそうに微笑んで*3店を出て行った。
新規のお客さんは以上でお終い・・・。ここまでは、ルーティンワークのようで、とても楽で手伝いをしているという感覚もなかった。
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この後に登場する常連のお客さんたちへの対応が精神的に苦痛だった。
私が客としてやってくると、耳に蓋をして国交断絶しているおばさん、いらっしゃいませ。この人、いつ来ても同じことをしゃべってるし、一日の中でも同じことを何回も何回もしゃべってる。
店のおばさんも珍しく嫌な顔をそれとなくして対応していた。遠くで洗い物をしていた私も頭が痛くなってイライラした。「うちの(店の)カレーの味付けが今日は美味くいかなかったわ」ってのを延々と繰り返す。あんたの店ってレトルトのカレーだろ?
次。酔っぱらうと絡みだすおっさん、いらっしゃいませ。最初はおとなしいんだけど、スイッチが入るとでろでろになっていてうるさい。その日は若者くんが相手をしてスイッチを凹ませていた。
ハックルさんにそっくりな人、いらっしゃいませ。常連さんらしいけど私は初対面。「吉祥寺ではカツアゲやって生活してきましたが更生しましたんですよ」。そういう思い出は口の中にしまっておけよですよ。更生しなければいいのに。「私は40過ぎになりましたがカツアゲやって生活していますよ!」みたいな
むかついたから、水を熱燗で出してやった。これ本当。いや注文が「水尾熱燗で」というものだったんだけど「水を熱燗で」って聞こえたので。飲み屋で白湯を飲むなんておかしな人だなあ、と思いながら水の熱燗を出してしまった。けっこう酔っぱらっていたけど流石に気がついたね。
カツアゲ!カツアゲ!うるさいので、私は左斜め上に目を向けてだんまりしていた
これ、私が嫌いな人間に対してやってしまう悪い癖。私は、自分で言うのも変だけど、嘘や隠し事はなるべくしないようにしている。これは、決して自慢じゃない。
白か黒かで色分けして「白じゃなければ黒」。さすがに「嘘」か「誠」については白黒で割り切れないのは分かっている。また他人に対しては、まったくといっていいほど求めない。
でも、その流れで鉄条網で国境を構築してしまう。心のうちを表情に出してしまう。さらに悪く、自分に幻滅するのは、意図的に表情に出そうとしてしまっているらしいということ。表情で確固たるトレンチを築き遮断してしまう。
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さておき、ここからの流れが当初理解できず苦しかった。
店は25時頃までやっているんだけど、22時くらいから、店のおばさんに「けろ、ビール飲みなさい!」「いえ、まだこれから団体さんがいらっしゃいますといけませんので結構です*4」。しばらくして「けろ、ビール飲みなさい!!」
なんか怒ったような口調で真面目に言われた。おかしな話だなあ、と思いながらビールをいただいた。閉店してから言われたのは「常連さんと一緒に飲みなさい」って話だった。言外に別の意図を想像した。後述。
この絶対的なオンとオフの切り替え。オンなんだけどオフ。私は先に述べたように白黒で考えてしまう人間で、かつ白黒に縛られている引け目があるせいもあって曖昧さが嫌いだ。とくに曖昧なシチュエーション。
最後にどうしても合わない人がやってきた。初対面だけどすぐに合わないとピンときた。実際「まあ、女ってのはなあ」というそんなあんな話を振りまいていて、ピンは当たった。そういう話は鼻の中にしまっておけよ。桜吹雪に脳味噌飛ばされちゃったみたいな人。
再び、左斜め上に目を向けてだんまり。今度は左斜め上の目に力が入った。
日常生活ならば自らの敵を増やす結果が我が身に降りかかるだけだ。しかし、公的な立場ではやっちゃいけないと反省している。とにかく、ここでも白黒思考が発現。好きか嫌いか*5
白と黒との間の曖昧な部分。遊びの部分。ファジーな部分。これが、私には徹底的に欠如していることを改めて認識した。これについては、先のオン&オフ。これは、店のおばさんが私の「リハビリ」のためにやってくれたのかとも思う*6
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感想。新規のお客さんたちへの対応はしっかりできた。しかし、常連のお客さんたちへの対応は、精神的に苦しかった。苦しかった原因は、自分の欠落部分が浮き彫りになったこと。これは、もちろん一朝一夕なので改善されていない*7
このあたりについてをこれからの「リハビリ」で自分のアイデンティティーを崩壊させないレベルで勉強して実践していきたいと思っている。
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フレンドリーな店なので遊びに来てね!

*1:ブログに書くと検索しやすい、あるいはレイアウトのせいで読みやすい、とかも考えていたけど本質的に違うよな。私の「自虐史観」(カッコ付き)を公開してリハビリの一助にするため?そのあたりかと思う。

*2:練習のときは噛んでいたけど本番は上手に言えた。

*3:見間違いかもしれないけど。

*4:これも悪い癖。わけわからないと嫌味なまでな「丁寧語」を繰り出すしてしまう。

*5:人間関係については、当たり前だと思うけど「好き」か「嫌いか」の他に「関心」「無関心」とかな色もある。基本的にはある程度の期間を経ての色づけ。でも選択肢は人に比べると少ないと思う。

*6:と思ったらバイトの女の子はオンなしのオフ&オフで飛んでいたのを目撃したことがある。客としての私は、あんまり遅くまでいないから知らないけどいつもそうなのかな?

*7:そんな簡単に欠落部分が補えるなら、もっと楽な生活を送っていけてこれたと思う。いや、欠落していない人でも楽な生活を送っているとは限らないと思うけど。