けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

考察:Kindle読みとミステリ。

有栖川有栖「双頭の悪魔」(創元推理文庫)を読んだ。
何回も読み返している本なので、感想は以前のこちらを参照してください。
kerodon.hatenadiary.org
さて、今回は、スマホに搭載したKindleアプリで読んだ。

まず、読む媒体が異なっていたからか否か、感想が大きく異なった。

無駄に長く感じられたのだ。

これなら同著者のシリーズ先行作品「孤島パズル」(創元推理文庫)の方が端的で良いとさえ思った。

繰り返しになるが、この感想はKindle読みゆえのことなのだろうか?
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さて。

ここからが本題。

Kindle読み。出先の電車内などでは、手軽に読めて重宝する。

そして、徐々に堕落していき、布団に寝っ転がって読むようになってしまう。

そんな便利さがある。

「紙じゃなければ読めない、液晶画面なんかじゃ読めない」

という忌避感は慣れてしまうと問題にならない。

むしろ、文字の大きさを変えられて読みやすく嬉しい。

ところが、若干と、そして大きな問題がある。

まずは若干の問題。

Kindleのポピュラー・ハイライト機能。

よくわからないんだけど、たくさんの人がKindle上で線引きをした箇所が、私のKindle画面上に薄っすらと引かれてしまうのだ。

これ、ミステリだと大問題。

物語の伏線に引いている人が多数いるみたいなんだよね。

ということは、読んでいる私が、つまりは伏線ネタバレに直撃されてしまうということ。

まあ、これは当該ハイライトをオフにすれば問題解決できると思うけど、みなさんご注意ください。

そして、より大きな問題は、Kindleには本文のみが掲載されており、解説が採録されていないこと。

少なくとも本書では採録されていなかった。

単行本に準拠しているかららしい。

それにしては、著者のあとがきは文庫版から採録されている(そこで解説のすばらしさについて触れられているというお茶目さん)。

この一連は、おそらく、解説者の著作権の問題なんだろう。

それでも、本編を読み終えたあと、やっぱり解説を読んでみたいと思うなあ。
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さて。

以上の問題を抱えたKindle読み。

前述の問題にも関わらず、読みやすさは捨てがたいもがあるんだよな。

いま読んでいる。

文庫本を持っているので、解説採録なしでも無問題。

(本稿以上)