けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

有栖川有栖「双頭の悪魔」(創元推理文庫)

過去に書いた感想文の再掲(抜粋)。

有栖川有栖「双頭の悪魔」の伏線回収について。
伏線回収の妙、そして伏線回収の砂 - けろやん。メモ

2012年11月11日初出。
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著者屈指の傑作であり、日本ミステリ史上においても他の追随を許さない作品。金字塔。なにしろ「読者への挑戦」が3本入っている。

すなわち1本ごとに伏線をめぐらせ、それを回収するという過程で少なくとも3つの精緻な伏線と回収が提示される。

もちろん伏線はこれだけではない。3本の「読者への挑戦」が伏線となり、その回収がなされたとき本を閉じてしまうのがもったいなくなる名作。

ちなみに「青春モノ」の趣もある。

しかし、なにしろ直球!本格ミステリど真ん中である。

(本稿以上)