「桜の咲く季節は嫌いだ」というシニカルな書き出しで始まる推理小説がある。
- 作者: 倉知淳
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1998/01/30
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 31回
- この商品を含むブログ (59件) を見る
私も桜の咲く季節は嫌いだ。なんというか絢爛豪華で派手派手しい光景(成金趣味っていうのかな?)が目に余る感じが嫌だ。また、見逃すわけにはいかない、という強迫観念を押し付けられているのも嫌だな。
私は新緑の季節が好きだ。朝露で輝く水々しさ。むせぶような匂い。そんな緑が頭上を覆う緑道を歩くのは最高だね。
桜の季節。ここ二三年の桜の季節に書いた日記は読みたくない。そんな新緑派の私でも、今年の桜はなんだか素敵に思える。
桜のアーチ。
−−−
冒頭に掲げた倉知淳。
- 作者: 倉知淳
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 2003/07
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 81回
- この商品を含むブログ (48件) を見る
*1:ん?「創元推理」で思い出したけれども、「桜の季節は嫌いだ」は別の連作短編集だったかもしれない。