読了日:2021年5月13日(木)
読書経緯:図書館→途中で購入
書誌情報:1976年4月20日 第一刷発行
<感想>
図書館で、ボロボロになったものを借りてきて、公園の陽だまりで読んでいた。
胸に刺さる箇所がムンムンと頻出してきたので購入。
そして、赤ボールペンで線を引きまくりながら読みふけった。
著者幼少期から学生時代の経験談が多く、いまの年齢の自分に照らして最適な内容とはいえなかったが、そして半世紀前の書籍という古さも否めなかったものの、自分の知的生活(みたいな・・・)に参考になった。
購入してから読んだ箇所に次のような一文があり微笑ましかった。
p.95 知的生活とは絶えず本を買いつづける生活である。
ほかにも引用しておこう。
p.35 探偵小説でもよいから、ほんとうにおもしろかったら、その「感じ」をたいせつにする。そして漱石を読んだときに、その感じが出たら、自分自身のために祝杯をあげればよい。それは明白な知的向上を示すものだからである。
p.47 読書の、つまり知的生活の真の喜びは、自己に忠実であって、不全感をごまかさないことを通じてのみ与えられるもののようである。
評価:3/5
(本稿以上)