読了日:2021年5月10日(月)
読書経緯:図書館→読了後購入
書誌情報:1989年5月 講談社”推理特別書下ろし”作品として刊行
<感想>
冒頭の正当防衛事件とその後の事件の間のミッシングリンク。
バレー団員たちの生態が興味深く描かれる。
ダイエット、恋愛禁止、成長期の苦労など。
ラストは、強引かつ複雑すぎるきらいがあるものの、その後の”ラスト(終幕)”の感動に、評価を一つ加算した。
評価:4/5
(本文以上)
解説に新本格と東野の歩みを比較していたので引用。
1985年(昭和60年):東野「放課後」で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー
1986年(昭和61年):東野「卒業」「白馬山荘殺人事件」
1987年(昭和62年):東野「学生街の殺人」、綾辻行人「十角館の殺人」
1988年(昭和63年):東野「魔球」、有栖川有栖「月光ゲーム」、歌野晶午「長い家の殺人」、法月綸太郎「密閉教室」
こうしてみると、東野は新本格勃興と軌を一にしながらも毛色の違う扱いをされてきたことがわかる。
それが、後年の「容疑者X論争」のくすぶる火種となっていたのかもしれない。
<ツイッターのリード文>
こんにちは。
東野圭吾「眠りの森」読了。
冒頭の正当防衛事件とその後の事件の間のミッシングリンク。ラストは、強引かつ複雑すぎるきらいがあるものの、その後の”ラスト(終幕)”に感動しました。
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(本稿以上)