けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

東野圭吾「名探偵の掟」(講談社文庫)

読了日:2021年10月24日(日)
書経緯:所蔵
書誌情報:1996年2月 単行本刊行

以前読んだときは、東野による新本格ミステリに対する挑戦状、あるいは絶縁状ととらえていた。

しかし、改めて読むとパロディをまといながらも、各作品が本格モノとして成立している。

それでも、後年の「容疑者Xの献身」論争の火種はこの作品集にあったと思わざるをえない。

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「容疑者Xの献身」論争とは、簡単に言えば、同作品は本格ミステリであるのか否か?で勃発した論争です。

論争を横において、「容疑者Xの献身」が本格ミステリ大賞を受賞して、返す刀で直木賞を受賞したのが痛快でした。