けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 オチはないけど音楽はやっぱり良いなという話。

しばらく前のことだけど、憂鬱感というか無気力な状態になっていた。なにごとにも狂気が湧かなかったんだよね。そこで「こういうことなら仕方がない」と思い立ち、逆療法(というのかな?)を試してみることにした。具体的には、どん底に暗い本を読むということ。以下に例をあげてみよう。
太宰治人間失格

人間失格、グッド・バイ 他一篇 (岩波文庫)

人間失格、グッド・バイ 他一篇 (岩波文庫)

芥川龍之介の晩年の作品群。たとえば「歯車」
歯車―他二篇 (岩波文庫 緑 70-6)

歯車―他二篇 (岩波文庫 緑 70-6)

あまり知られていないところでは、カフカの暗い語録。
絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

絶望名人カフカの人生論 (新潮文庫)

最後のにはヤラれた。恋人に宛てた手紙に「ぼくは無能な人間です」と書いていたとのこと。恋人宛てとかは良いとしても、そこに自分で自分を追い込むある種のナルシズムが垣間見えるのだ。そこには芥川や太宰の「ぼくは駄目な人間です」の終止がない。
他には次の本たちに手を出そうとした。
ドストエフスキー地下室の手記」。
地下室の手記 (新潮文庫)

地下室の手記 (新潮文庫)

ルソー「孤独な散歩者の夢想」。
孤独な散歩者の夢想 (岩波文庫)

孤独な散歩者の夢想 (岩波文庫)

これらは読んでいない。いずれも若かりし過去に読んだときは感銘を受けたんだけど、今回はダメのダメ。
さておき結果はどうなったか?
駄目であった・・・。
そんなわけで方針を変えることにした。エンターテイメントに走ることにしたのだ。
横山秀夫「陰の季節」とかの横山本。
陰の季節 (文春文庫)

陰の季節 (文春文庫)

「震度0」
震度0 (朝日文庫 よ 15-1)

震度0 (朝日文庫 よ 15-1)

警察官になりたかったと思い無念になった・・・。
本はとりあえず断念して映画に走ることにした。BS放送で毎日放映しているのを録画したものを観ようなんてな。
「タクシー・ドライバー」デ・ニーロは格好良いんだけど、やっぱり暗いし最後の場面の展開が分からくて、頭を抱えた記憶があったので、途中で観るのをやめてしまった。
ーーー
音楽に走った。ジャズは駄目だった。ローリング・ストーンズの70年代初期の作品を聴いた。
イッツ・オンリー・ロックン・ロール

イッツ・オンリー・ロックン・ロール

ミック・テイラーのリード・ギターをガンガンとiPodで久しぶりに聴いたら、すこし元気になってきた。この頃のストーンズは音楽的に一番充実していたことを再認識すると同時に、テイラーのギターがホーンセクションにかき消されるところで欲求不満になった。でもすこし元気になったことは事実。
朝飯を作るときにクラシック音楽をバカデカで聴くことにした。
チャイコフスキー:交響曲第4-6番

チャイコフスキー:交響曲第4-6番

チャイコフスキーは好きではないのだけど、冒頭に述べたような逆療法の意味合いで。これは良かった。嫌いな作曲家の音楽でもオーケストラの迫力はいいな。そんなわけで、だんだんと無気力状態から脱し始めている。
以上、オチはとくに無い話。