けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 新聞記事とネット記事 

極東ブログが紙新聞をベースに北朝鮮後継者問題を論じている。

中国に否定された朝日新聞の北朝鮮報道から見えてくること

*1
私は、常々、ネット上の記事だけを基にして、論評するのは危険だよ、と主張している。いや、社説とかなら紙新聞もネットもほぼ同じだから、構わないと思っているけど。今回は、皮肉じゃないです。

あるいは、自己弁護になるかもしれないけれども、

http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20090515/1242335656

で引用したような記事なら、大勢に影響しない。まあ、このブログで私が主張することは、すべからく影響がないけれども・・・。

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さて、紙新聞の記事とネットの記事の決定的な違いとは何だろうか?紙で読むこととモニターを眺めること?まあ、それも大きな違いだと思うけれども、もっと具体的な違いがある。

レイアウトの問題。ネットの記事については、個別に記事をポップアップして閲覧するのに対して、紙新聞はその他の記事も含めたレイアウトが為されている。ここが大きな違いで、かつ重要な違い。

紙新聞だと、例えば、「移植法案 衆院通過」という大きな一面記事の横に「凍結国道 建設再開」という記事が掲載されている。*2ここから、見出しのフォント・サイズ、段組から、新聞社が二つの記事に対して、どのように軽重を置いているのかがわかる。

また、一面記事に関連する解説が二面以降に書かれているケースもしばしばある。それが、一面記事に対してどのようなバイアスを含んで向かっているのかについて考えることも重要だ。

さらに、このような小さな見出しの解説記事は、ネット記事では割愛されていることがある。解説がいかなる読者に対して行われているか?例えば、当該記事の内容について、ほとんど初めて接する読者に対してか、あるいは、ある程度の知識を有する読者に対して行われているのか?これだけを見ても、その記事を掲載するにあたって、新聞社側の背景を考える材料が提供されている。

もちろんネット記事にも利点はある。複数の報道メディアが報じる記事内容を比較対照できる。これは、紙新聞には無いある程度大きな利点である。

何はともあれ、ネット記事でだけでなく、たまには新聞紙を読んでみるのも面白いと思います。

*1:内容に関係ないのでTB表示しなくても良いです。

*2:平成21年6月19日付、朝日新聞