6月22日付、朝日新聞の1面にドカンと掲載されていました。ネット版はこちら。
今まで書店が出版社に仕入れ値で引き取ってもらっていた*1本が、今後、仕入れ値の30%分で引き取られる*2ようになるという未来予想図です。で、書店側のメリットとしては、販売した際のマージンが、従来22%から35%に引き上げられる、というもの。
さて、このことが書店利用者である私たちにどのように影響するのでしょう?小さく書かれています。引用してみましょう。
品ぞろえが偏ったり、在庫を抱えて苦しんだりする書店が出る可能性もある。
(太字化は引用者)
書店側にとっては、仕入れた本が売れなければ「損失」が発生するので、売れない本は仕入れないようになる。すなわち、書店には売れ筋の本しか並ばないことになると予想されます。
売れるものがたくさん展示され、売れないものは死蔵される。需要供給を考えると当然の事態なのでしょうが、書籍にまでそのような経済原則が適応されるとは、なんだか悲しいですね。