けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 仕事くれ!ということで洗脳されることもある。

書くかどうか本当に迷った。でも書くことによって状況が良くなるかもしれないという思いもあり、直球ではなく変化球(戯画)で書いた。
−−−
働き始めた。

仕事くれ。 (新潮文庫)

仕事くれ。 (新潮文庫)

行方不明なことが多過ぎる。
まず物理的な位置がわからない。
左手には、大ベテランの女性二人が切り盛りして、ちゃかちゃか日々の仕事をしている。で、ちょっと空白の時間帯があると通販雑誌みたいなのを読んだりしている。マンガみたいな情景であるということは不明ではない。
右手には省部(戦前の陸軍省参謀本部ですね)の男たちががちゃがちゃ仕事している。隣の人なんか「なんでこんな話になってんだ?」「このメールはなんなんだ?」「おいおい16時から役員会に行くことになってるじゃないか!」とか15時57分に叫んだりしている。
ちなみに「なんで?」「なんなんだ?」「ないか!」はすべて大声で世界に発せられている。他にもぶつぶつ呟いているけれども、別に危ない人ではない。うるさい。というか、「なんなんだ?」って私も発したい。2人でデュウェットしたいというのが本音かも。
次。心理的な位置がわからない。
私は自ら降格を希望した。しかし、私は一等兵であり、一等兵から二等兵への降格は前例がない。前例がないことには、みんなが手を出さないので二等兵の下の「一兵卒」になるようなことになっているようなのだが、これも「ような」で不明。一兵卒には前例がある。一例だけだけど。

で、「兵卒では扱いにくいので駄目である」と言っていた(らしい)大佐クラスの親分が、なぜか私を引き取ってくれたの。「おかしなことがあるものだ」と思いながらも、佐官クラスにもなると色々と事情があるのだろうな、と首をひねっていた。
ちなみに、後に書くけれども私が「首をひねっている」ときは、人の裏面を探ったり、策略を考えたりしているとき。良く言えば人の心理の綾をおもんぱかっているとき。とにかく索敵している。
しかし、心理的な索敵を図るまでもなく、左手にいるベテラン女性の一人が近々退職するということが分かった*1。お孫さんもいる(たぶん)ので寿退社ではない。と寿いでいる場合ではなく、ベテラン領域に欠員が出来るってこと。
流れを考えると、私はミッキーマウスに似た可愛らしい女性とタッグを組むということもありそうだ。彼女はミッキーに似ていて可愛らしいんだけど、そろそろ孫ができるそうなで、言葉は悪いけど中国で氾濫しているバッタもののミッキーさん。いや、私もバッタ顔になっているけど。
さて。孫とか孫とかミッキーはどうでもいいんだけど、ここからが物理的にも心理的にも位置付けが迷宮入りしていること。
まず、タッグを組む(組まざるを得ない*2)女性がどうも私を敬遠しているのだ。暑苦しいということもあろうが、要するに「なにしにくるの?」ということ。でも、私にも言えやしないんだけど言い分がある。「なにしにいくの?」。

これがまったくもっての謎なのだ。「首をひねって」もよくわからない。これが本当に分からないし上の方の人たちも分かっていないのではないか?とさえ思う。いや、組織とはそういうものではないと思うから、首のひねり方が足りないのだろう。首。
板挟みになるには二枚の板が必要だ。一枚目の板は一人残されタッグを組まざるを得ない女性。これは鉄板。もう一枚が分からないのだ。二枚目がないので挟まることもできない。
ふざけているようだけど、本当に怖い。
周囲の人たちも疑心暗鬼な目で怖がりながら様子を窺っている。省部に入るのかしら?これは窺われても能力的に不可能。女性とタッグを組むのかしら?現場に兵卒として戻ってきちゃうのかしら?
現場も「なんなんだ!」という発せられる言葉はないが、修羅場になっている。無言の修羅場というのは怖すぎて、正直、震えてしまっている。
なにしろ、行方不明なことが多過ぎる。もちろん私の行く末だから本当に行方を探さなくてはいけないと思っている。そして、私は恵まれていることも忘れてはいない。
−−−
さて、「なんなんだ!」とか一兵卒とか行方不明というのは前振りで、ここからが本題。
働き始めたからというわけではないと思うけれども、本を読まなくなった。正確に書くと新しい本が読めなくなった。
昔、読んだ本を読み返している。大沢在昌新宿鮫シリーズとか。これは、本当にすごいシリーズだということを再認識した。まずはタイトル。「毒猿」に「無間人形」。「炎蛹」ってなんなんだ?そして「風化水脈」とタイトルを地味に落としながら濃厚に紡がれる物語*3
・・・という話は横において。新刊で読んだ(たぶん)最後に読んだ本。
内向型を強みにする

内向型を強みにする

私は自分のことを内向型の人間だと思っている。これは、内向型だと主張することで本当は外向型な自分を自慢したいのだろう?ということではまったなく、内向的な人間であると本当に思っている。
で、こういう類いの本の例に洩れずチェックシートみたいなのがあった。該当したものを書いてみよう。

1.人と会ったり、突然発言を求められたとき、頭が空っぽになることがある。
2.他人の邪魔をするのは好きではない。邪魔されるのも好きでない。
3.話をする前に予行演習を行うことがよくあり、ときには自分用にメモをつくる。

いくらなんでも、3は異常だろ?って思うかもしれないけど大当たりだ。メモをつくることもままあり、予行演習なんて日常茶飯事。

たいていの人が気づかないような細かなことに気づく。

これも大当たりだ。自慢しているわけではない。私はこれまでにも何回も「人の足元を見る」ということを書いている。これは決して比喩ではなく、むしろ「足元」という比喩を超えるくらい見て感じている。細かなことに気づく程度も人より高いと思う。
おっと、他のページにもチェックシートがあったぞ。この本はチェックばかりではないか!

1.正しいか間違っているか善か悪かをよりどころに考える。
2.時間の観念が強い。
3.分類するのが好きである。
4.言葉や数字に強い。

1は二分法で考える傾向にあるという点では大当たり。時間の観念が強いってのが待ち合わせ時間とかにパンクチュアルであるという意味ならば大当たり。待ち合わせ。知っている場所なら30分前に到着する。知らない場所だったら1時間以上前に到着する。暇人でしょ?
分類するのが好きっていうのは、このブログを読んでくれている人ならよくわかってると思う。そして強くはないけど、言葉や数字が好き。数字については時系列分析が大好きで、年表を読んだりまとめたりするのが楽しい*4
さて、そんな内向型の人間はどうすれば強くなれるのか?

嘘も方便であることを知る。取り越し苦労をしない。「きっと楽しく過ごせる。何があってもちゃんと対処できる」ということを自分に言い聞かせる。

そんなことが書いてある。
−−−
きっと楽しく過ごせるのか知らないけれども、なかなか面白い本だったよ。人はこうして洗脳されていくのである。

*1:このことを知らなかったから混迷の度合いが深まっている。なんで誰も教えてくれなかったんだろう?一番大事なのに・・・

*2:退職される女性とは15年くらいの付き合いで阿吽の呼吸で出来ないことはないくらい仕事が出来る。そこにペラペラの私が登場するということ。

*3:「風化水脈」についてはいつか書く。

*4:年表については好きなときと好きじゃないときがある。これを「年表」にすると自分の心理状態が分かるかもしれないな。といま思った。