けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 鴨長明「方丈記」にみる暗鬱

読みまくっていた。

方丈記 (岩波文庫)

方丈記 (岩波文庫)

方丈記」。生きとし生ける人間たちに「無常」を突きつけた書であると理解されている(と思う)。しかし、小学生のころの私は、そのリズムあるいは躍動感に畏怖、というか単純に楽しんでいた。
そして年経り何度目かの読了後、ようやくにして「無常」感なるものが意識下から表出して、偉くなった気がした。そして、繰り返して読んだ。
しかし、2011年3月11日の甚大なる被害(私自身は幸いにも無事だった)を映像等で眼にした後に、同書を読むともうリズム躍動なんか遠くに行ってしまった。
方丈記」。「ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。」という美文調子に眼が入ってしまいがちだけど、じつは災害についても述べている。
普通に生活している市井の人々が災害に襲われる「無常」。火災についての言及のほかにも、大地震についての惨状が克明に記されている。
正直、本書を読み進むことが出来なかった。いつか心の鬱屈が晴れて、読めるようになりたいな。
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グロ画像よりある意味強いまとめサイト。現実世界で腰を据えて心の力が充満しているときに読んだ方が良いと思う。というか心力が弱っているときは見ないほうが良いと思う。
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