けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 カーヴァーとチーヴァー

サリンジャーの訃報に接したせいか、ブックオフで買い置きしておいたチーヴァー、

The Stories of John Cheever (Vintage International)

The Stories of John Cheever (Vintage International)

じゃなくて、R・カーヴァーを何冊か読んだ。
愛について語るときに我々の語ること (村上春樹翻訳ライブラリー)

愛について語るときに我々の語ること (村上春樹翻訳ライブラリー)

必要になったら電話をかけて (村上春樹翻訳ライブラリー)

必要になったら電話をかけて (村上春樹翻訳ライブラリー)

前者は、文章を切り詰めた短編を集めたスリリングな短編集。後者は、著者の死後「発掘」された短編を集めた、いわゆる未発表短編集。カッティングがされていない、あるいは不足しているかも、な後者とギリギリとカッティングされた前者ではまったく対照的な作風を味わえます。後者は初読だったのだけれども、とても気に入りました。この先、何回も読み返すことになるだろうな。

冒頭に掲げたジョン・チーヴァー。これは、アメリカの家庭では「赤本」と呼ばれ、一家に一冊必携ものだそうな、ということをなにかで読んだ。誰か翻訳してくれないかな。

部分的には翻訳刊行されている。

橋の上の天使

橋の上の天使

でも、絶版。

R・カーヴァーについては、

ブルース・スプリングスティーンとレイモンド・カーヴァー

J・チーヴァーについては、

変わりゆくアメリカの風景

という興味深い文章をネット上で読むことができます。特に後者。