けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 春近き雪、サリンジャー

今回の旅は、イマイチだった。開放感もなく、現実生活が澱として残存したまま、怠惰な時間の流れに包まれていた感じ。要するに、開放感も含めた現実逃避すらままならなかった。

山ほど持っていた本も、最初の一冊目のくっだらねえミステリもどき小説に足を取られて、これは途中で投げ捨てたものの、次の一冊が読みにくい評伝モノで、これには、最後の最後まで囚われてしまった。この本については、帰宅して、放置した。「坂本龍馬」(中公新書)、あーめん。

窓はまっぴらと雫状に曇って、窓外ではボタン雪が舞い散っている。季節は春が近いということなのだろう。

さて、私が旅に出ている間に、J・D・サリンジャーが他界されたようで。今朝の朝日新聞柴田元幸さんが追悼文を書いていたのを見て、知った。

米作家サリンジャー氏、91歳で死去 「ライ麦畑でつかまえて」
ジェローム・デービッド・サリンジャー氏が27日、老衰のため、米ニューハンプシャー州の自宅で死去した。91歳だった。

なんとまあ、91歳の御大でしたか。で、「お宝」は発見されるのか?

J・D・サリンジャーさん死去:未発表原稿はあるのか
70年代の一時期同棲(どうせい)したジョイス・メイナードさんの回想録によると、サリンジャーさんは少なくとも2本の長編を書き終え、ノート類も残していた。ただし彼女自身は実物を見ていない。また、娘のマーガレットさんは『我が父サリンジャー』の中で、死後そのまま出版してもよい完成原稿には赤インクの印を、直しが必要な場合は青インクで印をつけてファイルを作っていたと証言する。仮に作品が見つかっても、発表には家族の合意が必要で、ことは簡単に運ばないと予測されている。
(太字化は引用者)

グラース家サーガの新作が発表されますように!