けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 白川道「最も遠い銀河」〜遠くに逝っちゃって

最も遠い銀河〈上〉

最も遠い銀河〈上〉

上巻途中の感想については、

http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20091011/1255265708

の前半で愚痴ッタとおり。で、上巻最後に事件は起こり、よっしゃあ!白川節が吹きまくるぞ、と思うほどの事件でもなく、下巻もとうとうと物語は進む。

最も遠い銀河〈下〉

最も遠い銀河〈下〉

最後は駆け足でだが、読み切った俺って偉い!というくらい疲れる小説だった。疲れる原因について。物語は二者の視点で進行する。退職刑事の視点と建築家たる主人公のそれだ。

もちろん、新奇を衒った手法ではないので戸惑いもない。しかし、同じ事象を二つの視点で繰り返し、重複させてしまうという、これまたありがちな誤りに陥ってしまっているのだ。これは、辛い。

ラストシーンについても、その動機が理解できない。うーん。物語の最後としては、素晴らしい!拍手喝さい!やんややんや!!なのかもしれないけれども。また、関係ないけれども下巻の表紙の男性像をみて「やらないか?」じゃねえか!って連想してしまったよ・・・。

ということで、あまり評価できないオッカケ作家の作品でした。

ちなみに、

http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20091009/1255035021

で記した本が著者の最新刊。こちらは、グッと決まっているよ!!