けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 馳星周「沈黙の森」(徳間書店)

沈黙の森

沈黙の森

先日、読み終えた。

始まりはのんびりとした風情で、歌舞伎町から流れてきた別荘管理人が渋く決まっている。また刑事二人の漫才チックなやりとりも微笑ましい。

え?これが馳星周作品か?ああ、なんて牧歌的な物語だろう。と、思ったのも束の間、中盤から、終盤にかけては殺戮の嵐。正直、気分が悪くなった。

馳星周の作品には当たり外れがあるんだよな。あ、当たり外れとは、私が好きな作品、嫌いな作品という、極私的な分類。

http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20070114/1168767473

なんかは、最高に面白かったんだけれどもなあ。失踪、じゃなくて疾走感満タンのクライム・ノベルだった。

最近、オッカケ作家の小説に外れが多い。なんか、哀しく、寂しくなるなあ。