けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 ドン・ウィンズロウ「犬の力」(角川文庫)〜荒野の嵐

権力の犬、ではなくて「犬の力(上下巻)」を読了。下巻を読み始めた頃に震災が発生して、先述したように下巻は散発的に読むようになってしまった。ずいぶん時間がかかった。

メキシコ、アメリカを横断する麻薬カルテルの物語。数え切れないほどの「主人公」が登場して唖然とするが、それぞれのフォローが素晴らしく深みのある表情が縦横無尽に駆け巡る。

引用してみる。

ノーラはもういない。証言を終えたあと、表舞台から消えて、新しい人生に巣立っていった。カランもやはり、姿を消した。ふたりがいっしょにいてくれたら、うれしいのだが・・・。想像すると、心が慰められる。

裏切り、殺戮の嵐の後の一滴の清涼剤で、物語は幕を閉じる。

−−−
オッカケ作家がひとり増えてうれしい話です。

ドン・ウィンズロウ - Wikipedia