読了日:2021年4月7日(水)
読書経緯:図書館→(読書途中で)購入
書誌情報:2019年2月15日 第1刷
<感想>
大いに抜き書きしながら読んだ(当初読んだのは図書館の本で線引きができなかった)。
読書術一般については、非常に興味深く、感銘を受けた。以下引用。
p.83 小説をはじめとする文学の力は、すぐに何かに役立つという即効性が期待できるものではありません。ただし、ものの見方、考え方を知り、自分の中にさまざまな世界を包含させることで、内面世界を豊かにすることができます。
(太字化は引用者)
ただし、キリスト教や神学について語られている箇所については、自分の興味、そして知識から外れているため、流し読みになった。
キリスト教信者でありながら、無神論のマルクス主義に惹かれ、そして葛藤していく著者の歩みが、非常に印象的。
以下引用。言葉について熱く語っています。
p.32 自分の気持ちを知り、整理するのも言葉、自分の思考や意思、思想を形づくるのも言葉。そしてそれを他者に表現として伝える手段も言葉しかありません。
ですから表現には言語力が必要不可欠で、その力をつけるのが読書です。読書で養った読解力と表現力は表裏の関係にあり、読解力以上に表現力を高めることはできません。
(太字化は引用者)
評価:4/5
(本稿以上)