けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 書籍は資産なのか?あるいは精神的苦痛を与える負債なのか?

本は資産だが、電子書籍は資産にならない
このエントリをブックマークしたら星が燦々と輝いた。

http://b.hatena.ne.jp/kerodon/20131216#bookmark-173536370
積読本になっている紙の本が不良債権化して酷いことになっているんですけど。

これは本音。電子書籍というのがよく分からないんだけど、紙媒体の本はたしかに資産かもしれない。ただし、よくいわれるように居住スペース等が犯されるという逆資産効果にもなりうる。
あるいは、紙の書籍の換金性が一応の水準にあるわけではないので、すなわち金にならないので、そもそも資産なのだろうか?という根本的な疑問が残る。
そして、なによりも積読本というカテゴリの書籍は精神的な苦痛を発生させる。そんなわけで、本(資産)と保存スペース+精神的な苦痛*1を天秤にはかってみると後者が強いかな。私にとっての紙媒体の書籍は。
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電子書籍というのがわからない。お金を払って「電子」書籍を買うことであるということくらいは知っている。ただ、新たに書籍を購入するのに電子版を選択するというのがわからない。あまり安くなさそうだしね。
ましてや冒頭のエントリに書かれているように、規格が統一されておらず再生媒体ごとに変換が必要ならば*2、今後も電子書籍というものには手を出さないと思う。
私にとっての「電子書籍」というのは、すでに持っている書籍を電子化するということ。
けろやん。メモ:現実逃避に襲われて食いつめてしまった(追記:飯にありつけた)。
自炊代行業者に送りつけてPDF化してもらう。これは便利だ。いや便利だったという過去形になるかな。なにしろ自炊代行業者が一掃されている感がある。たとえばここ。


■受注停止のお知らせ■
2013年9月30日の東京地検の判決を受け、弊社では受注を停止いたしました。永らくのご愛顧、誠にありがとうございました。
(太字化引用者)

それでも現在活動している代行業者もある。たとえばここ。
BOOKSCAN:世界中の本好きのために
おお9月30日判決もなにするものぞ!という心意気だ。というと違う。但し書きを引用。

著作権について

なんかコピペできないので手打ち抜粋で引用。

書籍変換システムへ依頼できるものは、著作権フリーのもの、著作権が切れているもの、著作権を有しているもの、著作者の許可がとれているものです。
(太字化引用者)

これで、利用する人はいるのだろうか?著作権を有しているものってなんだ?出版社なり著者が利用するというシチューションがわからない。カバー等の装丁についても別口の著作権が発生するのが順当だと思う。では、あとがきはどうなるんだろう?

紙の本の自炊代行に著作権侵害判決。では手元の本はどうすれば良いのか?
本を増やさないために本を買わない。(略)随分前から、ちょっと気になる程度の本は図書館ですますようになりました。

私も同じ。書店で見かけて読みたい本があったら書名をメモして(鬼畜のようだな)図書館の予約サイトに放り込む。10人待ちなんかでも構わない。そんなに急いで読む本なんて私のカテゴリ(射程)には入っていないから*3
著作権を有する書籍とかを自炊代行する業者を除いて、完全に放逐されたフリーな自炊代行業者。
さて、ここで考えてみよう。自炊代行業者に自分で購入した本を持ち込み電子化してもらうことの問題。論点は1つだけかと思っていたが、2つ目があることに気がついた。
1つ目は、自炊代行業者が自炊した(電子化した)書籍と同じ書籍を受注したら、先に電子化したものを再利用して、手元に残った本をどこかで捌くという問題。
これならば、受注したものを一冊ごとに「溶解」してしまえばクリアできると思う。もちろんチェック機能はどうするのか?という大きな問題があるけれども。
2つ目の論点。これは昨日初めて考えたんだけど、自炊の代行を依頼する個人側にも問題を発生させる余地がある。すなわち電子化した書籍を拡散させるということだ。まあ、PDFファイルなんかに電子化されたものを手に入れたら、それを他の人たちに譲渡したりするという事態。簡単にできちゃうよね。
私は、いまさらながらに個人の側に帰する論点の方が大きな問題なのかと思い至った。でも著作権保持者(本の著者とか)は、読者たる私たち個人を叩かない。お客さんだからだろう。
しかし事態を収拾させたい。そこで自炊代行業者という悪者っぽい側を血祭りに上げる*4
このようなロジックは嫌だ。別件逮捕みたいじゃないか。
上記記事の他の個所を引用する。

ただ、この結果で作家というか出版社は満足なんですかねぇ……。

さて、どうなんですかねぇ?
というか「電子化する本を200冊発注してくれるなら取りに行きますよ!」っていうので箱詰めにした150冊くらいの本をどうしよう・・・。
参考:以下の本。作家とか出版社の実情(?)が書かれていておもしろいよ。

歪笑小説 (集英社文庫)

歪笑小説 (集英社文庫)

図書館に行こう!

*1:大袈裟だけど。

*2:太字化しちゃっているんだけど、これについては書かれている内容とちがうかもしれない。言い訳になるけれども電子書籍に触れたことがないのでわからない部分が多々ある。

*3:イムリーな社会時評とか急いで読むものだろうけど、そういう書籍への興味はあまりない。

*4:もちろん私は代行業者じゃないし、これからもなるつもりはないよ。だって面倒くさいじゃん。