けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 詐欺の本質は比較することにあるのかな?

最近、テレビを観ることがなくなってきた。という割には、日本シリーズの記事を書いたりしているので観てはいるんだけど、やっぱり観ることがなくなってきた。
時間がないというのが一番の理由。でも金曜日22:00(かな?)からのドラマ「クロコーチ」は毎回観ている。なんで、「かな?」なのかといえばリアルタイムで観ているのではなくて、ネット配信(無料)で観ているので放映時間があやふやだから。
さておき、いま10分だけ観た。
クローズアップ現代:急増!老後マネーを狙う投資詐欺
高齢者を標的にする詐欺の話。昨今の詐欺の流行は、おれおれ詐欺ではなくいわゆる劇場型詐欺だというもの。AさんにX氏が「このネタはもうかりまっせ!」と話を持ちかけても興味ないAさん。
で、Y氏が「このネタ*1を持っていたら買い取りまっせ!倍返しでっせ!」という風にX氏が持ちかけたものをY氏が回収するという構図。まあX&Yでは効果がないので、Z氏やγさんが登場する。
X氏やβ氏なんかがたくさん出てくるので「劇場型」詐欺ということだね。不謹慎かもしれないけど、私は詐欺という行為が好き。というと、言い過ぎなんだけどミステリ的な構図が好き。不謹慎を払しょくする理由になってないな。
で、詐欺の手法が溢れるほど出てきて食傷してしまうコミックがこちら。

クロサギ 1 (ヤングサンデーコミックス)

クロサギ 1 (ヤングサンデーコミックス)

主人公が詐欺でだまされた親の仇を討つ話。最初のシリーズ「クロサギ」が20巻。仇は撃たれない。というか仇の人物がほとんど出てこない。
次のシリーズが「新クロサギ」の20巻*2。ここで、主人公が親の仇を獲る。
ところが、怖ろしいことに見事に仇を獲ったのだけども、仇の後ろにはさらに仇がいるんだ。こいつが多分ラスボス(っていうの?)だと思うけど、さらに仇が控えている可能性もある。大いにある。
で、現在「新・クロサギ(完結編)」が進行している。さすがに合わせて40巻で後ろの仇をなんとかするという意気込みを示すために「完結編」と名乗っているのだろう。読者もいい加減、たまらなくて投げだすだろうし。
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詐欺について考えてみた。標的は高齢者、あるいは多重債務者みたいな弱者が中心だということは分かる。では、標的を離れて考えてみると、どんな時代が背景にあるのかしら?
貧しい時代。豊かな時代。
詐欺というものは標的の欲望をくすぐることが根本だと思う。では、貧しい時代に詐欺が流行るのか?たしかに貧しい時代の人々は欲望が溢れていると思う。でも、貧しい時代とは、周囲の人々も貧しい。平面的な時代だと思う*3
豊かな時代。欲望は溢れているだろうか?でっかいテレビとか「豊かな」ものが溢れている*4。でも、そこには格差がある。でっかいテレビのない人々。でも、周りのみんなが持っているという状況。
さらに、たとえば株で大儲けした人が周囲にいたりする。ここに大きな欲望、歪んだ欲望が発生する。みんなはたくさん儲けている、たくさん金を持っている。だから私もそうなりたい。
この「他人との比較」で生まれる欲望というのは、とても大きく怖ろしいものだと思う。敵が身近にいるんだ。
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へんてこりんだけど、そんなことを考えてみました。詐欺の話については、こんど書いてみようと思っています。

*1:債権とかゴルフ会員権(死語?)とか。

*2:この辺の巻数は正確に把握していないので、興味ある人は検索してみてね。

*3:このへんはマルクスが考えていた時代だね。豊かな時代になって共産主義が亡くなったのだと思う。

*4:あんまり思いつかないんだけど。