毀誉褒貶というか好き嫌いが分かれる佐藤優の本。読んだ。
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2013/10/02
- メディア: 新書
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私は強くない。弱いと書くと「また自虐してエラソウになるんだろ?」になってしまうから、弱いとは書かないというか、感覚的に私は強くない。
腕っぷしも強くないし、議論も強くない。議論に強弱があるというのもへんてこりんなので、言い換えると議論が得意じゃない。というか好きじゃない。すぐに相手に合わせて幕引きを謀ったり、論のすり替えをを謀ったりする*1。
そんな強くない私。強くなる極意を知りたかったので本書を手に取り読んだ次第。
ここで、読者のみんなに考えて欲しい。強くなる極意はなんなんだろうか?空手道場に通う?あるいは腹筋を鍛えて強くなる?
というのは冗談でこの本は、精神的というかメンタルを強くするお話が書かれている本屋に溢れかえっているような本。
でも、みんな考えてみて!どうすれば強くなれるのか?ってことを。
−−−
さて、この本を読んだ私は考えたけどよくわからなかった。いろいろ書いてある。
びびらない。自分は何に対してびびっているのかを知る。侮らない。あることに得意になると侮りが生じる。そんでもって失敗する。なるへそ。
少しわかったことがある。
お金に振り回されないってんだ。著者は講演をあんまりやらないらしい。なんでかっていうと一回のブツで60万円とかくれちゃったりするんだってさ。60万円(びっくりだ!)。そんでもって安き*2に流れると本職の著述が馬鹿らしくなってしまう。
金。この本では1億円(!)とかになると金が分からなくなってしまうとのこと。1,000万円程度なら金が金として分かる、理解できる。私は、金銭程度はまったく違うんだけどこれには同意。
金とは交換手段だ。それが人それぞれのある一定の額を越えてしまうと金はカネになってしまうということ。欲しい物がなくてもお金が欲しい。
そこでは、金はカネになり、もはや物を手に入れる交換価値がなくなってしまう。物が欲しいのではなく、カネが欲しくなっちゃうということ。
−−−
まあ、そんな話が書いてあるのだけど、どうも私は強くなれそうもない。次の一節が一番印象に残った。
現在、出版社から毎月100冊から150冊の新刊本が届きますが、それらすべてに目を通します。その他全部含めると毎月300冊(!)は読んでいると思う。あとは抱えている連載が月約60本(!)。400字の原稿用紙にすると毎日平均30枚以上、一ヶ月で1000枚を書いている計算になります。
((!)は引用者による追記。
いや、その読んだり書いたりする能力にもびっくりするけど、毎月100冊とか届けられるんだってさ。なんだか物量的に凄いと思うし、これをカラカラするのが「強くなる極意」なのかな?って思った。