けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

池上彰×佐藤優「希望の資本論」(朝日文庫)

読了日:2021年4月18日(日)
書経緯:所蔵
書誌情報:2015年3月 刊行

<感想>
205ページという薄い本で、量的に物足りなかった。

トマ・ピケティ「21世紀の資本」の日本語版の刊行が2014年12月なので、その反響を受けての対談本だと思われる。

全体として、佐藤の語りが多く、対談本というよりも佐藤の口述本といった趣き。

第3章の「マルクス主義先進国ニッポン」などはおもしろいが、イスラム国(IS)とマルクス主義についての語りは、私の背景知識が希薄であったことから、理解に遠かった。

ピケティ関連。池上、佐藤両氏ともに氏を評価しておらず、冒頭第1章を割いてピケティいじり、というかボロクソに批判しているのが印象的。

付録として、佐藤とピケティの対談が採録されている。

評価:4/5

(本文以上)

ピケティ来日時のシンポジウムの様子については、「21世紀の資本」の日本語版訳者の山形浩生がツイート報告していた。
togetter.com

あとこちらも山形の記事。本書の企画はこの辺から出てきたみたいな感じ。
cruel.hatenablog.com

ツイッターのリード文>
おはようございます。

池上彰佐藤優の対談本「希望の資本論」読了。厚さ5ミリ位の薄い本です。読みどころは、日本におけるマルクス主義の受容史。わかりやすいです。

(本稿以上)