けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 地上について

しばらく前に山籠りしていた。といっても3日間だけだけど。
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場所は奥多摩方面。この時期に行くのは十年以上ぶりだったけど、通常は2月頃まで積雪がない。また昔何回も登っていた山塊なので足も慣れていた。
しかし重装備のザックがたまらん。夏山では持っていかない寝袋。下着代わりに縮んだセーター着用。眠るときには出所の分からない分厚いズボン着用。新聞紙ぐるぐる巻き。テントもしっかりくい打ちして設営。
夜は当然寒かった。歯の根が合わず一時間おきに目が覚める。星空でも眺めようか?と思っても奥多摩の空は黒い。この黒さが好きで北陸(たしか)からわざわざ奥多摩に通うという人もいる、ということを昔ネットで知った。
本を一冊だけ持っていった。食い入るように読んだ。というのは嘘で、寒さで物理的に、そして脳味噌的にぐらぐらする頭でぐるぐる考えていた。
なにしろ人間の声から遠ざかりたかった。格好つけた言い方だけども人間の存在から遠ざかりたかった。
このところジェットコースターに乗っている気分だったから。コースター。乗っている私の周りに叫び声はない。ただ地上が近付くとうわぁーって地上の人々の大声が聞こえてくるみたいな。よくわからない喩だけど。
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山から地上に降りてきてどうなったか?