けろやん。メモ

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 鮭に飢えての新潮文庫

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この新潮文庫がスゴい!(徹夜小説編)

フェルマーの最終定理」はおもしろかったな。私のような大学受験数学をやりなおそうとしても歯が立たず、高校受験数学(中学数学)を少しずつ齧っている人間にとってもおもしろかった。ということで、数学の知識がなくてもオーケー、かな?
司馬遼太郎の小説は好きじゃない。宮部みゆきも、創元推理から出ている「犬のマサ」物以外は好きじゃない。「犬のマサ」物は、著者にとって消し去りたい過去なのかもしれないけど。
さて、私が本棚を見渡すと、うーん新潮文庫が少ないなあ。「おっと、こんなところにあるじゃないか!」って、よく見てみるとこんな本だったりして。
http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20120225/1330181969
記憶を辿ると、

蝦夷地別件〈上〉 (新潮文庫)

蝦夷地別件〈上〉 (新潮文庫)

は面白かったな。シャケをおかずにして美味そうに米を食うシーンが多くて、よだれをダラダラした記憶がある(もちろん冗談だけど食欲がそそられることは間違いなし)。三分冊なので「徹夜本」としても楽しめるな。
新潮文庫といえば三島由紀夫。昔、けっこう読んでいたのだけれども、再読となるとなかなか上手くいかないなあ。豊饒の海の巻2なんかは何回か再読、というか読々したけれども、いまは遠い思い出かも。ネットでは「ネトウヨが読むべき本」って紹介されたりもするけれども、それはチョット作品に対して失礼かな。
三島作品では、「青の時代」はすこし前に読み返してみた。戦後復員してきた場面が見事な伏線(?)、というか胸撃たれる場面だったな。徹夜本としては、
鏡子の家 (新潮文庫)

鏡子の家 (新潮文庫)

けっこう分厚くて楽しめるかも。もちろん量だけではなく、ドラマ的手法(というのかな?)でぐいぐいと引っ張られる。主人公たちの誰かに感情移入すること間違いなし、かな?
おっと、これを忘れていた。
飢えて狼 (新潮文庫)

飢えて狼 (新潮文庫)

いわずもがなの冒険小説の金字塔。これを読まずして冒険小説を語るなって感じ。また刊行前にして、業界でさまざまな憶測を呼んだという伝説の本。という前置きは横にして、良質のハードボイルド小説でもあるんだけれども、サバイバルシーンのディティールがすばらしい。
志水辰夫は本書刊行後も息を呑むような作品を立て続けに発表する。ん?そういえば、これって新潮社ではなく、講談社講談社文庫)だったぞ。水色の背表紙。どうなってしまったんだろう?
さて上記引用エントリ。グレゴリー・デイヴィッド・ロバーツ「シャンタラム」という本。これは、是非とも読みたくなったぞ。