けろやん。メモ

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 狼の記憶

飢えて狼 (新潮文庫)

飢えて狼 (新潮文庫)

http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20120314/1331672589
に関する極私的メモ。新潮社文庫版あとがき(香山二三郎)より。
1.狼の系譜
1981年8月:講談社より書き下ろし長編として刊行
1983年8月:講談社文庫に収録
2004年6月:新潮社文庫に収録
詳しくは調べないけれども、講談社文庫から新潮社文庫に至る間に絶版だった時期があると推測される。この推測が正しければ、おそろしい空白期間だ。
2.狼の前章
上記新潮社文庫版のあとがきで引用されている講談社文庫版あとがき(北上次郎)の引用(わけわからない書き方だけど講談社文庫版あとがき)。

すごい冒険小説が出るらしい、と最初に噂を聞いたのは、1980年10月のことだったと思う。著者の名前もタイトルも知らなかった。だが、元ロック・クライマーの主人公がソ連要人を脱出させるために択捉島に潜入するというストーリーを聞くだけで胸が躍った。

うろ覚えだけれども、砂漠あるいは密林を舞台にしたストーリーとの憶測も打ち上げられていたと思う。どこかで見た記憶がある。もしかすると、夢の中かもしれない。
3.狼の周辺
1979年3月:船戸与一「非合法員」
1980年8月:佐々木譲鉄騎兵、跳んだ」
1980年12月:大沢在昌「標的走路」
1981年2月:逢坂剛「裏切りの日日」
1981年8月:志水辰夫「飢えて狼」
1981年10月:北方謙三「弔鐘はるかなり」
番外。1983年9月:北上次郎「冒険小説の時代」(日本冒険小説協会大賞「最優秀評論大賞」)。

冒険小説の時代 (集英社文庫)

冒険小説の時代 (集英社文庫)