けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 直球ど真ん中の観劇

19日(土)に観劇してきた。

http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20091103/1257217366

に続いての二回目の観劇。ホール真ん中の直球どまん中の席だったので、臨場感あふれる舞台を堪能できた。そして、二時間半、ぶっ通しで演じられていた舞台だったけれども、時間の長さはあまり感じなかったな。

さて、内容については、前回が劇中劇というやや変則的と思われる設定だったのに対して、今回のは正統派な演劇みたいだった。簡単に書いてしまうと、近未来SFラブロマンス、といったところかな。そして、三部作の三作目にあたるらしく、序盤は物語に入っていくのが難しかったが、流れるに従いて物語に引き込まれて行った。

舞台は、殺陣あり、踊りありで盛りだくさんだったのだけれども、殺陣の場面での呼吸は見事だったな。舞台上で、殺陣が行われているのだけれども、それは無音であり、音声は別に発せられる中で、舞台と音声の呼吸が絶妙で、それだけでも観た甲斐があった。

物語は、記憶にまつわるもの。記憶が塗り替えられたヒロイン、そして彼女は一年に一回、ふたたび記憶がリセットされてしまう。周囲の人間たちは、記憶変換前の彼女の素顔を知っている。それに対する困惑と打開に迫り行動を起こす。記憶について、考えさせられた。

さて、三部作。どうやら昨年の夏から始まり、今回が完結編にあたるらしい。一年以上も、同じ人物になりきり演じてきた劇団員のみなさん。正直、「記憶のリセット」は、哀しく、喪失感も大きいだろうな、と思った。そういう事情もあり、出演者の皆さんには、ご苦労さんと言いたい。