けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 馳星周「鎮魂歌:不夜城Ⅱ」(角川文庫)

鎮魂歌  不夜城II (角川文庫)

鎮魂歌 不夜城II (角川文庫)

http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20091126/1259179493

の続編。

渦巻く愛憎、倒錯の欲望、狂気に満ちた暴力。反吐が出るようなディテールの描写が、読者の脳内に堆積していく。読むときは覚悟した方がいい。

で、私は反吐を出そうになりながら、読み進み、途中で投げ捨てることもなく、読み終えたのか?というと、応えは否。本の世界に引き込まれた。

なぜか?プロットの妙が私を惹きつけて止まなかったのだ。一体、誰が勝者となり、また敗者になるのか。まったく想像もつかない。

現在、三部作の最後の作品を読んでいるが、これまた冒頭から凄いことになり、目を放せない。

また、本作では多視点の描写が、使われている。しかし、

http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20091017/1255765239

のようには冗長にならず、効果的に使われている。

さて、馳星周長恨歌不夜城Ⅲ」を読むぞ!