昨晩、年末の挨拶、というか一昨日の傍若無人ぶりに「ごめんね」言いに、近所の飲み屋に行った。店のマスターというか、おじちゃんとウスラバカンな話をしているうちに、「けろくん、キミは将棋は強いかね?」と言われて、なんか将棋をやるハメになった。俺は小学校時代、学年で二番目に強い将棋指しだった。一番目の奴には敵わなかった。奴は月面に基地を築いて、地球観察しているエイリアンの一人だったのだろう。
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さて、十年ぶりくらいかな?人と将棋を指した。いや、ゲームなんかでは、一年前くらいに東大将棋をやった覚えがあるから、生身の人間に対しては十年ぶりくらいかな?という意味。いやいや、人間相手の将棋って面白いなあ。まあ、強い私が二勝一敗で勝ったから面白い、というのもあるのだけど、それとは別に面白い。
オモシロ1。まあ、当たり前だけど、無言で対峙するわけではないから、ビールとかウーロン茶(私ね)を飲みながら交わす話が面白い。あと、相手の表情を窺う面白さも、もちろんありますね。通天閣下の素人ガチンコ将棋だったら、表情ナッシンなポーカーフェイサーが多いかな?と思うけれども、大体、人間は「顔なし」になりきれるものではないでしょう。私は、わりと「顔出し」だから、顔を出した私にニヤリとする相手のニヤリ顔出しを眺めるのも面白い。
オモシロ2。これは、コンピュータ相手でもアリかもしれないけれど、突然の奇手というのが飛び出すこと。この奇手というのは、もちろん自分が繰り出して相手が困惑したら面白い。けれども、相手が奇手を繰り出して、私が思い悩む時ほど面白いことはないです。いや、マゾッケとかないけどさ。その心は、「うーむ、こんな手があったとは!」という自らの思い至らずの不甲斐なさに憤慨する気持ち。そして、なによりも芸術的な局面に対峙して、なんとか打開の咲くのを待つ、じゃなくて打開の策を考える苦しみの面白さ。
これは人にもよると思いますが、コンピュータ相手とか、オンラインゲームでは、味わえない面白さだと思うな。というのは、ショートフック気味の奇手を俺のチン(あごのことね)に放った奴が、ほくそえみながら、煙草なんぞに火を点けて一服する余裕かまして、俺を哂う姿に俺は、奇手に対する奇手を放とうと一所懸命に考える。俺のクロスカウンターを破るダブル・クロスカウンター的奇手に対して、トリプル・クロスカウンターを考えるような気持ちなんだ、と書けばギャラリ的には分り易いかな?
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で、阿呆な将棋を指している時に、写真で知っていて憧れていたような妙齢の女性が来店したので、私としては将棋をちゃぶ台返しして、擦り寄りたかったのだけど、おばちゃんと妙齢さんが深刻そうな話をしていたので、ちゃぶしないで、それとなく私の良さを後姿でアピールしていた。
で、猫耳チックに横耳立てて聞いていたんだけど、恋愛探しの話みたいだったなあ。「それは俺に任せておk!」と乱入しようとしたけど、どうもそういう雰囲気でもなかったし。彼女、バリキャリ(らしい)の女性弁護士なんだけど、私みたいな凡々な人間は視界に入っていないようでもあったなあ。なんか、比喩的に背筋伸ばし過ぎで、おこがましくも
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みたいに考えたら楽になるよ・・・、と思ったりした。自戒を込めてですけどね。
付記
本当は、落ち込んでいる人の横に並び、肩を叩いて「たまには休もうよ」みたいな言葉(言葉を覚えていればわかるのだけど)をかけているAAを貼ろうと思ったのだけど、見つからなかった。