けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 村上春樹をめぐる綱引きについて。


1.紀伊国屋書店、動く!
しばらく前のはてなトップ。

日本経済新聞-紀伊国屋書店、村上春樹氏の新刊「買い占め」
紀伊国屋書店は21日、インターネット書店への対抗策を発表した。9月刊行予定の人気作家、村上春樹氏の著書の初版10万冊の9割を出版社から直接買い取り、自社店舗のほか他社の書店に限定して供給する。アマゾン・ドット・コムなどネット書店の販売量は5千冊にとどまる。紀伊国屋書店は売れ残りリスクを抱えるが店頭への集客につながると判断した。
(太字化は引用者以下同)

こちらが話題の本ですね。

職業としての小説家 (Switch library)

職業としての小説家 (Switch library)

「買い占め」できるのは村上春樹コンテンツだからでしょう。紀伊国屋書店。どうせやるならAmazon販売禁止にしてみてほしい本リスト。
紀伊國屋書店 出版部図書目録 新刊
たとえばこちら。
学校に通わず12歳までに6人が大学に入ったハーディング家の子育て

学校に通わず12歳までに6人が大学に入ったハーディング家の子育て

2.kindle、でかくなる!
こちらが紙の書籍。1,404円なり。
村上さんのところ

村上さんのところ

こちらがkindle。1,800円なり。
村上さんのところ コンプリート版

村上さんのところ コンプリート版

おや?通常では紙の書籍に比してkindle版のほうが安いですよね。それなのにこの強気の価格設定のkindleはどうしたのでしょう?
紙の書籍の紹介文です。

村上春樹が3か月半にわたって続けた回答は、じつに3765問! その中から、笑って泣いて考えさせる「名問答」を473問を村上さんご自身がセレクト(略)した待望の書籍版!

おっと、こちらベストセラー1位になっていますね。「ま行の著者」という不思議なカテゴリの中での1位ですが。
さておきkindleの紹介文がこちらです。

村上春樹が3か月半にわたって続けた回答は、3716問!そのすべてを完全収録し、ウェブサイト掲載時と同様の横組みスタイルで再現。単行本8冊分の愉しみを、スマホやパソコン、タブレット電子書籍端末にダウンロードして、手軽にたっぷり楽しめるコンプリート版!

紙の書籍では473問なのに対して、kindleでは3716問が掲載されているということなのですね。kindleすごいな!
3.けろ、思いまどう・・・
私はというと、友人からもらったiPad miniでいわゆる自炊pdf.やkindleを読んでいるのですが、ハマりにハマるほどのインパクト(訴求力)は感じていません。読む媒体も紙の本が中心になっています。自炊本についてはこちら。
けろやん。メモ-現実逃避に襲われて食いつめてしまった(追記:飯にありつけた)。
ただしiPadkindle端末(こっちは持っていない)の強みも感じています。長いシリーズものの漫画本に関しての格納性、そして読むに際する視認性。これらは電子書籍に大きく軍配が上がります。
ただしアンチ電子書籍派が主張するマイナス面。すなわち書き込みができないですとか、ぺらぺらページをめくって眺めるという俯瞰性が劣っている、ということに対しては私自身も大いに賛成です。
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結局のところ、発信者、そして受信者(私たち)いずれもが棲み分けして推移しているところなのではないかな?そしてその推移も一朝一夕、一夜明けたらというスピードで推移するものではないと思っています。
ただし著作権切れのコンテンツにおけるkindleの勢いは脅威。

太宰治大全

太宰治大全

丸ごと太宰治が200円!で購入できるんだ。そしてこのような商材は他にもたくさんあります。これはすごいことだなあと思うし、一消費者としては(限定的ではありますが)うれしい限りです。