けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 空っぽの可能性から踏み抜き辿りついた

楽天 延長制し初の日本一王手!則本 気迫のロングリリーフ
ちょうど一年前に書いていた。

けろやん。メモ:それぞれの少しだけの可能性
曰く「野球はつくづく可能性のスポーツなんだなって思いました。三塁ランナー代走の鈴木くん*2が、ピッチャーにフォークボールを投げさせず*3、代打の石井くんが*4、とにかくバットにボールを当てたこと。それぞれが少しだけの可能性を発揮して勝ち取った一点だと思います」。

根本的には同じかもしれないけれども、可能性がないところに可能性を生み出した試合だったと思う。
ピッチャー則本が四球で出塁。同点の延長10回の先頭バッターだ。でも、ふざけたように打つ気がまったく見られない。私は、逆に打つ気があっては駄目だと思っていた。きみの役目はピッチャーだ。
で、ワンアウトで二塁へ進塁したとき、バッター藤田が死球。解説者いわく「致命的な死球ですよ」。致命的なのは文字通り死球を受けた藤田。長い治療の後グラウンドに復帰した。
この場面を考えてみよう。二塁ランナーは、リーグ戦ではDH制のため打席に立たないピッチャー。打席に立たないということは、ベース走塁もやっていない。すなわち2塁からホームに生還する可能性が小さい。そして、一塁ランナーは足に痛みを抱えたままで走れる可能性が小さい選手。
しかし、ピッチャーランナーの則本は好走塁で勝ち越しのホームベースを踏み抜いた。そして、痛みを堪えた藤田は三塁ベースに辿りついた。
踏み抜いた則本は華麗で、辿りついた藤田は泥臭かった。そして、泥で勝ち取った三塁ベースから代走選手がホームを駆け抜けて、決定的な追加点が生まれる。
これって、可能性の問題を超えているよ。
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野球球団を抱えて知名度(あるいはブランド)を高めたいと思う会社はたくさんある。でも、観ているみんなを楽しませて、初めてブランドが生まれるのだと心から思った。
楽天という会社は大嫌いなんだけど、少し好きになったかもしれない。
付記:書き殴っただけのエントリなので加筆・修正すると思う。