けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 第95回全国高校野球選手権記念大会:みんなはルールを忘れて楽しんだ、と思う。(追記あり)


とりあえず書いてみる。完全にメモなので後から新エントリを建てて書くかもしれないけれども書かないかもしれない。
大会は、ルールに始まりルールに終わったと言う人もいると思う。
始まりのルールは、「安楽」ルール。終わりのルールは、「千葉」ルール。
安楽ルールとは春の甲子園済美高校の安楽投手があんまりにも球数を投げたので、これは健康上良くないということで、準々決勝の後の一日間を休養日にしたというもの。
千葉ルールというのは花巻東高校のバッター千葉選手が、投球をファウルカットしまくって露骨なカットはバントとみなすというもの。すなわち、ツーストライクで露骨なカットをするとスリーバント失敗で打者アウトになるというもの。
このへんは有名どころなのでみんなも知っているかもしれない。
野球にルールの変更はたくさんある。なにしろ小さなホームベースを潜り抜けた球がストライク。審判員は「小さな球」をストライクとするのか?ってのがある。
サッカーは大きな球を「大きなゴール」に放り込むというのだからルール変更はあんまりない。で、サッカーの起源は?というと怖いものがあるんだけど、怖いもの知らずの人は調べてみてね。
たくさんある野球のルールの中でも高校野球のルール変更は日常茶飯事だ。
阪神淡路大震災ルール。これは甲子園を含む地域が被災したということで使用電力を抑えるというもの。それまで、一日4試合が当たり前だったんだけど、一回戦から一日3試合になった。
すなわち準々決勝の4試合も二日に分けて行われることになったというもの。「準々決勝は4試合も観戦できて、その8校のうちに必ず優勝チームがいるので観客のみんなは嬉しくて楽しいでしょうね!」というテレビのアナウンスが消えた。
次。松坂ルール。松坂擁する横浜高校PL学園高校が延長17回を戦った。もしかすると「ドラフト第一指名が確実な松坂を壊しては駄目だ!」というプロ野球側からの圧力もあったかもしれない。
圧力はともかく松坂ルールにより延長は15回まで。決着がつかなければ再試合ということになった。ちなみに17回を投げた松坂は次の試合である明徳義塾戦は控えに回った。
明徳の監督談話「松坂君が先発じゃなかったので勝てると思ったんだけど・・・」。松坂が明徳の投手だったら、17回投げた後も普通に投げさせられていたと思う。で、その後の松坂横浜はどうなったか?マンガもびっくりの結末なので、暇だったら調べてみてね。
次。調べるの面倒くさいので詳しくは書かないけど、大阪桐蔭ルールというのもできた。大阪桐蔭のキャッチャーが日米野球の際に、アメリカ選手のホーム突入があまりにも乱暴だったので苦しんだ。
そこで、そのキャッチャーは甲子園で乱暴突入を敢行した。ホームを踏めば同点という場面。結果は、守備妨害でアウト試合終了。
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さて、数々のルールが生まれた甲子園高校野球
今大会は、前述のとおり安楽「庸」する済美高校と「三塁ベースと三塁コーチャーズボックスの間を抜けるファールを練習してきました(本人談話らしいけど真偽不明)」のカットマン千葉の「厚い」戦いがあった。
安楽済美はセンター選手を内野に回して内野野手「5人」戦法で千葉に対抗した。これは済美監督が試合間に予告していたというので、私はテレビに走り込んだら2番バッターの千葉に対する「5人殺法」を観ることができた。で、結果はというと調べてみてね。
ルールを忘れて振り返ってみる。優勝高校は前橋育英高校。
安楽投手と同じく2年生エースが引っ張るチームだ。優勝したので(優勝については語ることが大杉なので割愛)忘れられているのだけど、びっくりする記録を達成するところだった。

前橋育英・高橋光が9者連続含む13K
今大会の連続奪三振は昨夏、桐光学園松井裕樹投手(3年)が記録した10者連続連続が最高記録。それにあと1と迫る投球だった。

あと1つで連続三振のタイ記録だったんだ。すごいでしょ?で、9連続三振もしちゃったのはどこのチームだろ?で、調べてみたら私の大好きな山口県代表の岩国商業高校だった・・・。
けろやん。メモ:春選抜高校野球_岩国勢、とりあえず大物一匹釣り上げたの巻。
そうなんだ。優勝候補の大阪の履正社高校を破ったチームだ!「たった一つの暴投で手に入れた1点を守り切り勝った」あの岩国商業高校だ。9連続三振して屈辱まであと一人だったのはあの岩国商業高校だ。
で、今大会優勝の前橋育英高校があとわずかで記録達成の栄光を手に入れ、屈辱の記録まであとわずかだった岩国商業。戦いは酷いことになったと思うかもしれない。
しかし、スコアは前橋育英が1−0で岩国商業に勝ったという薄氷の試合だった(観ていないんだけど)。岩国商業は、たった1点を「相手暴投」で手に入れたとしたら、前橋育英の優勝はなかったかもしれない。
繰り返そう。春の大会で優勝候補の大阪履正社高校を相手チームのたった一つの暴投で手に入れた1点で打ち破り大金星をあげた岩国商業だ。
前橋育英高校。初戦の岩国商業を薄氷の中で記録的に破りそうになりながら勝ち抜いて優勝した。そして、前橋育英高校は初出場での優勝だ。明徳義塾並みに甲子園のブラックになった済美高校。彼らも初出場で優勝した過去がある。あの素晴らしい快進撃も遠い話になってしまった。
済美安楽投手、そして前橋育英の高橋投手。いずれもまだ2年生だ。これからも楽しめるぞ!なのかな?って疑問符つきだけど、ガンバレ!
(追記)2013年9月7日
大阪桐蔭ルールとは次のもの。

センバツ:皮肉…“森友ルール”でアウトに 大阪桐蔭 守備妨害で終戦
タイミングは完全なアウトだった。(略)激しい衝突音を響かせ、峯本は本能のままにタックル。ボールはミットからこぼれ、両手を広げて「セーフ」をアピールしたが、橘球審のジャッジはアウト。アマチュア内規にある「危険防止」のためのラフプレー禁止に従い、守備妨害との判定となった。(略)昨年9月に開催された18U世界野球選手権(韓国)の米国戦で、森友が度重なるタックルを受けたことを発端に改定された内規が初適用された。

本塁に飛び込んだのは、本文中にキャッチャーと書いたんだど、ほかの選手だった。