図書館で借りて読んだ。
- 作者: 荻原浩
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2003/03/20
- メディア: 文庫
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けろやん。メモ:荻原浩「オロロ畑でつかまえて」:ライ麦畑なのではない。
「オロロ畑」の続編。まず訂正。
ショッピングピンクな表紙(単行本)だったからかな?
これは、本作「小鳩組」の単行本表紙だった(と思う)。「オロロ畑」はショッピングイエローだった(と思う)。
さておき。とても面白かった。おしまい。
以下、感想文ではなくメモ。
−−−
とても面白いのだけど、スラップスティックが過剰でそれがバグになっている。もちろんバグと本編の対比は著者の意図するギミックだろう。それにしても。
あと、伏線の回収に漏れがある。アルコールを絶っていた主人公が再びアルコールに手を出して話は進む。そして、再びの断絶。この断絶のエピソードの前後の記述が曖昧(多分)。
ただし、
「運動会」
この伏線はお見事。読み終わってから、この伏線に気がついた。
また、家族の物語が通奏低音で流れているが、この演出も鼻につく場面が多々ある。さらに愛人の存在という矛盾。これが最後まで分からなかった。
さらには、ご都合主義物語の展開。これはないだろ?いや、歳をとった私の受信アンテナが劣化したのかもしれない(多分そうだろう)。
そして、「ラストラン」。これも初読のときには涙を流さんばかりだったが、予定調和。でも、「ラストラン」の続きは読みたいぞ!第三作も出ているみたい。
- 作者: 荻原浩
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/06/26
- メディア: 単行本
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結論。再読だったからか新鮮味に欠けていた。しかし、文中に書いたように、読者の年輪、あるいは環境によって、受け止め方が大きく異なる物語だと思う。