「三岳部」の楽しみと、ちょっと心配

昨晩、久しぶりの友人たちと会った。登山部の面々。
http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20111002/1317525646
友人が紹介してくれた店。別の友人が行きつけにしている店だった。世界は狭いものだなあ、と思った。駅から離れた隠れ家的な店なんだけれどもね。
さて、登山部。私はしばらく山に行っていないので「すわ!山登りだ!」と気分が昂揚して、前から目に付けていた本を購入した。

垂直の記憶 (ヤマケイ文庫)

垂直の記憶 (ヤマケイ文庫)

これは、もちろん私たちの山登りとは雲泥の差のノンフィクションなのだけれども、読み始めたらおもしろいったらありゃしない。20年位前は、こういう類の本を古本屋で買いまくり50冊くらい読んだな。
だいたいは登山家の人が自ら綴るノンフィクションなのだけれども、下手なノンフィクション作家のものより格段におもしろい。
植村直己しかり。しかし「青春を山に賭けて」はゴーストライター説もある*1「グランドジェラス北壁」の小西政継、「雪煙をめざして」の加藤保男。彼らは皆遭難して故人になっている。
グランドジョラス北壁 (中公文庫BIBLIO)

グランドジョラス北壁 (中公文庫BIBLIO)

うーん、国外登山が主流になる前に谷川岳周辺を登りまくった登山家の書いた本が、一番すばらしいと思っていたのだけど、思い出せなくて残念。この人は、まだ存命でテレビに登場していた。
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さて登山部。三人集まれば山(三)岳部という言葉があるけれども、私はほとんど一人で登っている。テントの設営を終えて、仲間でぺらぺらとおしゃべりに高じる集団をみると、たった一人の自分が寂しくなることもあるけど、基本的に独り。
孤独な山行が楽しいというのもあるが、いやなトラウマがあるんだな。大昔、サークル(文科系)の面々で小さな山を登ったのだけれども、バテる奴がいたり、いやバテるのは想定内だったし、ぜんぜん気にならなかった。
しかし、いちばん嫌だったのはぺらぺらとおしゃべりに高じて登る姿。山の深々とした風情はぶち壊しだったし、歩みもえらく遅くてブチ切れそうになった。それ以来、3人以上(体育の実技以外)で山に登ったことはない。ということで、「三岳部」山行はすこし心配。
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物置と化している部屋で発掘した。

東北の山稜に行きたいな。あとは剣岳。いずれもアプローチが遠くて、登り始める前に、山麓の旅館に泊まる必要があるので、遠き山々だ。物理的にも心理的にも。

*1:世界各地を飛び回っていて書をものすことはできないだろう、というのが根拠。私は本人が記したものだと思っている。