- 作者: 酒井啓子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2010/05/19
- メディア: 新書
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ちょっと前から中東諸問題について、「すこしは勉強しよう!」、と思い立ち、たくさんの本を購入して、多くの関連本の積読山が屹立しちゃっていましてね。そんな状態なのに、立ち読みして、なんとか読めそうだったブツなので購入、そして読了。ふう。
正直、書き出しからしばらくは頭が痛くなるような難しさだったですね。しかし、焦点が9.11同時多発テロ、そしてハマス、ヒスボラの勃興といった同時代的な記述に差しかかるとグイグイと引き込まれるように読めます。
さて、もちろん、新書は新しければそれに越したことはないと思いますが、新しければそれで万事オーケーというものではないですね。わざわざ断わるまでもないですが。
しかし、本書に関しては、その記述時点の新しさが良さを発揮しています。そして、巻末の「読書リスト」は膨大で、中東地域の年表は簡潔に要点がまとまっていて好感度が持てる新書でした。
・・・さて、個人的には久しぶりの新書読みであり、「新書を読む感覚」をすこしづつ思い出しました。うまく書けないのが残念ですなのですが、そういう感覚ってあると思います。
なにはともあれ、しばらくの間、積読山で遭難している新書本を読んでいきたいと思います。