猟奇的だと言われたりする私ですが、童話なんかも読んだりします。過去に感想を書いた気がしますが、検索してみると見当たらず、keroyaing2で書いたのだったかな?
- 作者: 新美南吉
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1996/07/16
- メディア: 文庫
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というようなエントリも見かけたものです。
さて、ごんちゃんは、何故、殺されてしまったのでしょうか?深く考えないで、浅く考えると「欲」なんですね。読んで見ましょうか。
神さまには負けたくないなあ!という「欲」。
ついでに、上記、童話集に二つ目に登場する「手袋を買いに」。これは、親子の情愛とか、人間礼賛と思われがちですが、読んで見ましょう。
ちょっと失敗しちゃったけど、めでたく暖かい手袋を手に入れた子狐。子狐くんが手袋をパンパンと叩きながら喜ぶその横で、お母さん狐は呟きます。引用して見ましょう。
お母さん狐は、「まあ!」とあきれましたが、「ほんとうに人間はいいものかしら。ほんとうに人間はいいものかしら」とつぶやきました。
ほんとうに人間はいいものかしら?
ちなみに新美南吉が「ごん狐」を発表したのは、1932(昭和7)年。この辺りの文学事情というのは、小説、童話etc.とジャンルに関係なく、深いものがあると考えているでゴンス。
■参考:新美南吉(wikipedia)
追記(07年12月25日):
ふむ、タイムリーに東京新聞コラムで上記二作品が紹介されていました。パクッたわけではないよ・・・。