秋眠中は、習っている楽器の演奏会があったり、本をまとめて読んだり、仕事をあまりしなかったりしていた。
演奏会
これはボロボロンだった。一ヶ月前には、完全に暗譜して、基本的な強弱も頭に入れた。二週間前くらいに、ある程度の流れを固めて、それに沿って毎朝、基本練習を挟みながら、3回くらい通して演奏していた。
しかし、三日くらい前からカッコ良く書くと「曲想」に迷いが生じたのと、楽器にトラブル(3弦がビビルようになった)が発生して、その対応に追われて、本番前は浮き足立ちて。
で、結局、本番は「曲想」とか「楽器のトラブル」以前の問題で、緊張のあまり足が震えて足台を蹴倒しそうになったり、演奏中に指が痙攣しそうになったりで、冒頭に戻って、ボロボロンな結果。スポットライトが眩しかったなあ。
反省点は、幾らでもあるのだけれども、とりあえず再出発できたことの嬉しさがじわじわと湧いてきた。
読書
講談社ノベルズで、「綾辻・有栖川復刊セレクション」というのが刊行されていて、個人的には有栖川さんは「「江神シリーズ」の第四作を早く出せ!!」と思いながら、上記セレクションの一冊を読む。
<移情閣>ゲーム 綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)
- 作者: 多島斗志之
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/09/07
- メディア: 新書
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1985年の作品。電通を思わせる巨大広告代理店に、中国と台湾の歴史的和解キャンペーン実現の依頼が舞い込んで・・・。フリーメイスンをケレンに据えたどんでん返しミステリ。冷戦時代という背景、更には日進月歩のミステリ世界においては、古臭さは否定できない。
しかし、スピード感は素晴らしい。読みながら、クリスティの「七つの時計」(おしどり夫婦シリーズとして続編もある)を連想した。難点をあげれば、人物の作り込みにもう少し力を入れたら良かったのにと思う。作り込みに力を入れようとした形跡が随所に見えたので。