朝日新聞に、「オーマイニュース苦戦」という記事が掲載されていた。内容は、オーマイニュース日本版のサービス開始から、三ヶ月ということで、その出足についての状況分析が約三分のニ。
当該状況分析は、06年8月28日の鳥越編集長の発足記者会見での宣言、「ネット上ではびこるナショナリズム」記事、11月17日からのコメント規制措置等のエポックに、論者が提言。この辺りについては、私でも書けそう*1な内容。
目を引いたのは、編集長へのインタビュー。以下、抜粋して記す(引用記法内が鳥越氏の発言抜粋)。
サイトへのアクセスが伸び悩んでいることについて、
広告収入にもつながらない、一年で結果を出さないといけない。責任ある実名文化を築くためにやっているので、匿名は選ばない。ただ量的拡大は必要だ。
記事の質をどう評価するか?
少し『意見』が多すぎる。やはり事実を示すのがニュース。
コメント欄の「炎上」については?
記者は実名で書いているのに、コメント欄は匿名で中傷を書く。後ろから切りつけるようなものだ。
編集長自ら匿名掲示板を批判する発言も反感を買った。
彼らが反発してくるのは想定内で、僕の挑発に乗ったな、という感じだ。
以上、抜粋の抜粋*2であり、興味のある方は、本日の朝日新聞で確認してください。
興味深かったのは、あくまで実名文化に拘りながら、量的拡大を希求していること。私は、質の低いコラムの寄せ集めだと考えているが、編集長も「意見」が多いということは認めている。そして、最後の言葉。本音かどうか気になるが、炎上燃料投下。あるいは、意図的に、ここでも挑発しているのか。
いずれにせよ、サービス開始からまだ三ヶ月。来年の春に芽が出て、夏に花が咲くのか、気が向いたらチェックしてみよう。
<<参考リンク>>
■ブログでも2chでもない「市民新聞」とは――オーマイニュース鳥越編集長に聞く
■インターネット上ではびこる浅はかなナショナリズム
■市民記者は「2ちゃんねる」をどう見ているのか?
■【鳥越(検閲)編集長】オーマイニュース コメント欄スレ(2ch)