先日書いたエントリ、
■[ブログ] 翻訳が権利欲にアリキって、悲しいな。
http://d.hatena.ne.jp/kerodon/20061019/1161255345
戴いたトラックバック(コチラです)を読んでみたところ、私の書き方が曖昧であることから、誤読の可能性があるかも知れないので、補完する。
私が、上記にて、引用したnoon75氏のエントリを批判したのは、村上春樹の翻訳作業に矛先を向けた彼の姿勢ではない。彼の混濁する文脈*1の帰結点の一つが、「村上春樹を含む多くの作家」の翻訳作業をステータス、権利欲の希求と論じている点を批判したのだ。
ここでは、noon75氏の村上春樹に対する愛着、転向への憎悪に関して、私は興味を持たない。しかし、こういうことは想像したくないのだが、彼にエントリを書かせた動機が「村上春樹の転向」への憎悪であり、書かれるべきエントリが「村上春樹の転向」への批判でありながら、それを希薄化するために「多くの作家」*2を持ち出したのだろうか?
万が一、そうであるならば、「ことのは騒動」で、垂れ流された一般化の流言行為に相等しい所業であり、私は唾棄する。
noon75氏は述べる。
■「セックスなんてくそくらえ」の再開を待ちわびる全世界のブロガーたちへ
触れれば血の吹き出るような言葉をもって、数週間の後には、あらためて皆様のもとへ参じます。
頑張ってください。これは、揶揄ではない。
以上。
※このような問題を大きく議論*3するのが、ブログというツールの良い姿だと思うのだけど。現実は、先に記したhttp://d.hatena.ne.jp/hana-ichi/20061015が、大きく議論されている。なんだか悲しい。
追記(10:01頃)
ははは・・・。オリジナルで言及されていた「多くの作家」は、何処かへ逝ってしまったな。嗚呼。
■http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20061018/1161136171
■http://icanthelphatingsex.g.hatena.ne.jp/noon75/20061021/p1
■http://d.hatena.ne.jp/finalvent/20061021/1161391208
*1:失礼な書き方であるが、私には”混濁”していると感じられた。
*2:正確には、翻訳を行う多くの作家。
*3:もちろん、id:kerodonの意見は間違っている、的外れも甚だしい、という私への批判も含めてである。