<Twitterへの投稿の転載:補注あり>
志水辰夫「あした蜉蝣の旅」#読了
北前船の財宝をめぐって、あちこちの筋が右往左往する。
くせがあるけど憎めない爺さんが魅力的。
ただ、ストーリーが散乱していて、ついていくのに苦労します。
「結局のところ、女性は男性より強いのである」という通奏低音に「そうだよなあ」と嘆息しました。
(補注)
正直、主人公があんまりに女性にモテすぎるのが不快(嫉妬じゃなく・・・)。そのことがストーリーの錯乱の大きな原因になっている。
文体。私のあこがれである「シミタツ節」ってこんなんだったっけ?と疑問符が浮かんだ。受け手の変化のせいなのか?初期三部作を少し読み返してみよう。