読了日:2021年5月9日(日)
読書経緯:Kindle Unlimited
書誌情報:2008年2月20日 初版第1刷発行
<感想>
本書のシリーズ第一作「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」は2005年のベストセラー。
その背景を引用から見てみよう。
「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」のヒットの裏には、発売された2005年当時、ライブドアのニッポン放送買収騒動など、会計が関係する経済ニュースが巷にあふれていたという社会的背景があったからです。
懐かしい。
私もバリバリと調査業務に従事していました。
さておき本書について。
基本は、アンチ会計信仰を主張している。
会計だけですべてを判断してはいけないということ。
その一例として、バイトを雇わずに食い逃げを見逃すのは、会計の面(お金の損得)だけみれば正しい。
しかし、食い逃げの店なんてのはろくなものじゃないわけで、これ商売の世界においては正しくない。
したがって、たとえ会計的に正しくても、商売全体を考えた場合、正しくないということになる。
以下引用。
(著者の)強い思いとは、「会計信仰」への反発です。会計についてはここ数年、ビジネス書、ビジネス誌を中心に頻繁にとりあげられていますが、私は「会計が信頼されすぎている」と感じています。「会計がわかればビジネスがわかる」的な過大評価が目につくのです。
(太字化および()内は引用者)
熱く語っていますね!
(本稿以上)