けろやん。メモ

はじめまして。こんにちは。

 結界を張ることについて。

昨日、通院先の待合室のテレビが相模原の事件を垂れ流していた。
私はいつものように本を読んでいたんだけど、文章にリズムのないそれだったこともあり集中できず、しばしばテレビから発せられる事件のレポートだかなんだかの戯言が耳に入ってきた。
滅多にしないことなんだけど受付に行って「あと、どのくらい待ちますか?」って聞いて、しばし待てというので外に出てタバコを深々と吸った。湿っぽく重たい煙が身体に行き渡った。美味くない。
待合室に戻る。一服したというのに(あるいは一服したからか)落ち着かず、胸の動悸やら息切れが襲ってきた。オーバーサングラスをメガネの上にかけて、薄く目を閉じて小さく深呼吸する。イーチ・ニー・サーン・シー。
「そういえば、私が入るべき診察室が埋まっているんだから、その患者が出てくるまで私の名前は呼ばれないよな」と思いiPodの音楽で耳をふさいだ。
遮断、隔絶、結界。
あふれる情報にうんざりだ。テロ、世界の分断(Brexitやトランプの躍進)、改憲への脈動、秩序なき株価・為替の変動、そして凄惨な事件。
私は、しばらくそういうものから逃げ出すつもりだ。小説を読んだり、音楽を聴いたり、植木に水をやって日常を送ろうと思っている。